人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

奴を阻止せよ

ゴールを目指す主人公。
各ステージに張りめぐされるトラップと待ち構える敵キャラ。
乗り越える度に上がっていく難易度がプレーヤーを更に苦しませる。

ファミコンのアクションゲーム、あるいは風雲たけし城さながらの様相を
呈してきた五輪聖火リレー。



アテネから始まってロンドン、パリ。いずれの国もまともに走るには
難しいほど、各国で待ち構えるデモ団体の妨害工作は苛烈さを極めている。
無数のデモ団体に対して、バスと警備部隊による護送体制で迎え撃つ。
まるで戦国シュミレーションゲームのようだ。


次のステージのサンフランシスコ。
既にゴールデンゲートブリッジに抗議垂れ幕が用意されるなど、ここでも
幾多もの抗議者が手ぐすねを引いて、聖火ランナーを妨害しようとしている。

不謹慎ながら、いかに無事に運ぶか、という運営側と
いかに世間にPRできるよう妨害をしていくか、という世界規模な
お祭りイベントのようにも見える。


アメリカの次は南米、アフリカ、アジア、オーストラリア、日本、そして香港と続く。
あらゆる国先で待ち構えている妨害者たち。


聖火ランナーを苦難に満ちた人生、と例えれば
あるいはもっと感情移入できるのかもしれない。
# by tatsuostyle | 2008-04-08 22:42 | 軽めの話題

一から始める

新事業年度に入って4日目。

今頃新入社員たちは、会社の研修所で朝から晩まで研修漬けだろう。
経営理念、事業概況、ビジネスマナー、コンプライアンスなど、今年も盛りだくさんに
違いない。



私は5月から、担当がこれまで白物家電などのコンシューマー・プロダクツから
放送機器という、全くの未経験領域を扱うことになる。

ビジネス形態もB to CからB to Bとなるため、頭をリセットして
これまでの常識・経験をいったん頭の隅に置く必要があるだろう。


来週から、私も研修漬けの日々が始まる。

何の知識もない中、真っ白な状態で学び、貪欲に吸収する。

私にとっても、新入社員さながらの戦いの日々が始まる。
# by tatsuostyle | 2008-04-04 10:19 | ビジネス

もう一つの北京五輪

私が国内営業部門からFA権を行使し、現在の海外営業部門へ
移ってからまる4年が経った。

異動したての当時の04年4月、
私は自己紹介を兼ね、社内広報紙に次の文章をつづった。


----------------------------------------------------------------

旧知の知人や初めてお会いする方から
「なぜ、自ら異動しようと考えたのか?」と質問責めされることがあるのですが、
理由は単純で、それは間違いなくこれから中国が一番面白くなるから、です。

最近、オリンピック予選で熱くなっているアテネですが、夏での大会が終り次第、
一斉に08年開催地である中国へ目が向くことになります。今は産業界において
中国需要が沸騰していますが、あと2、3年もすれば中国という国自体がより一層、
民間レベルで身近になってくるのではないでしょうか。


私は自身が生まれる前の、日本が経済で躍進し、再び世界の檜舞台へ
躍り出る原動力になった64年の東京五輪、70年の大阪万博という
一連の高度成長時代を知りません。それどころか、
どこか遠い国の出来事であるような気すらします。

しかし間違いないのは、我々の諸先輩方の尽力によって、後の日本の
劇的な発展へつながった、という真実です。それこそプロジェクトX的な
エピソードがこの時代に溢れていたのではないでしょうか。

くしくも40年の時を経て、
同じ軌跡で国家プロジェクトが目白押しの国が隣にあるのならば、
ビジネスでこれらに携わり、足跡を残すことができれば、
これ以上ない痛快なことだと思います。  

  中略


ただ単に売りをあげて満足する営業マンではなく、商売を通じて、
日本というブランドを高めて差別化し、ものづくりスピリットや背景にある文化を
伝播することで海外での日本ファンを増やすこと。
仕事を通じてこれらのことを一つ一つ実現していきたく思います。  


私の好きなキャッチフレーズで、少し前のIBMや最近のマイクロソフトの紙面広告で

「あなたには見えますか?」というフレーズがあります。

熱狂渦巻く08年北京五輪にて繰り広げられる幾多のドラマ、感動。
加速する情報や人、モノのボーダレス・シームレス化。ユビキタスと直結した生活インフラ。
製品を通じて発信され、行き交い、実現した社会。

とてつもない壮大なストーリーとなりますが、その姿を描き続け、具現化させたく思います。


---------------------------------------------------------------------------


北京五輪まであと4か月。

私は・・・
目標としていた一つのゴールに辿り着くことになった。
この度、5月に北京へ赴任する。



騙されないぞ!今日はApril Fool、その手に乗るか!

そう思われる方が多いに違いない。
事実、私はこれまで(昨年07年4月1日、今年08年1月12日)に書いたブログ記事で
数多くの知人が騙され、今ではオオカミ少年扱いだ。(過去ログを参照されたし)


しかし、
そのオオカミ少年がApril Foolで大きく出たということはつまり・・・?



どうしても越えられなかった巨大な壁

私は、遂にそれを乗り越えることができたようだ
# by tatsuostyle | 2008-04-01 23:08 | ビジネス

さらば、07年度

2007年度がいよいよ今日で終わる。

くしくも現在のチームに異動して4年目にして、初めてチーム全体で事業計画を達成し、
そして自身の計画も2桁成長を達成することができた。

しかし
達成感に浸る間もなく、すぐに明日から08年度の事業年度が始まる。
円高、原材料高、の影響で4-6月の第一クォーターはいきなり
計画達成が厳しい見通しだ。


組織面では、現在の本部長が異動し、明日から新しい本部長が来る。
また、今日は客先代理店の担当者が2週間後に退社するとの一報が入るなど
新事業年度はまさに波乱含みだ。



来年の今頃は誰が泣き、誰が笑うのか。



明日はいよいよ入社式。
何人かの新入社員から挨拶メールが来た。
皆、期待と不安が入り混じっているものの、とても前向きなコメントが多い。


先輩として。
環境を言い訳にせず、実りある1年としていきたい。



07年度、お疲れさん!
# by tatsuostyle | 2008-04-01 00:00 | ビジネス

社内転職

月に1度発刊される全社の社内広報紙で、かつて香港市場で
仕事の関わりがあった方が大きく取り上げられた。

社内FA権を行使し、新しい分野へ社内転職を果たして
バリバリ海外向けの仕事をしている、といった内容の記事だ。

残業中、思い立ってその方へ祝福メールを送ったところ、
即電話でりプライがきた。
現在、欧州の通信局向けの商売をしており、大いに裁量を持っていて
世界のあちこちへ飛び回るなど、とても充実しているようだ。



エレクトロニクス業界は事業別の浮き沈みがとても激しい。
かつては花形商品で、会社の屋台骨を支えていた事業でも
技術革新によって淘汰され、今は細々と残っているか、あるいはそっくり
なくなってしまうことがままある。

かつてのラジオやビデオデッキ、ステレオコンポやワープロなどがそうだ。

また最近は異業種との戦いで、事業の大幅縮小を余議されなく商品もある。
アップルのi-podによって駆逐されたミュージックプレーヤーがいい例だ。
また前回も触れたように携帯電話市場は拡大しているが、日本勢は世界で
存在感がないほど、隅へ追いやられている。


経営概況の悪化により当然のことながら、それら事業に所属する者は
事業再構築の名のもとに、リストラや転籍などの人員整理が行われる。

能力のある者はより条件のいいところへ自ら働きかけて移り、
そうでない者は会社のいいなりにならざるをえない。

転職には35歳限界説、という言葉がある。
しかしそれは、秀でた能力を持たない者は、という枕詞をつけるべきであろう。



自分のやりたいことを仕事にする。

紆余曲折を経て、自分が根をおろして打ち込める場を見つけた人の
言葉は重みがあり、とてもすがすがしい。


その方との電話を終え、
気持ちが引き締まった思いがした、期末清算処理に追われた残業の夜であった。
# by tatsuostyle | 2008-03-29 10:48 | ビジネス