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中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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Trip in Istanbul2 ~ハマムの死闘~

中高年の人はトルコ風呂と聞いたらニヤリとするのかもしれない。
今はソープランドという名称になっているが、昔はトルコと呼ばれていたのだ。
私は小さい頃なぜトルコと呼ぶのか、解せなかった。
その後、本国トルコからのクレームでソープランドに改名したという話を聞いたものだ。


本場でローカル色たっぷりなトルコ風呂へ行った。
むろん、風俗ではない。
現地では「ハマム」と呼ばれ、日本でいうと銭湯にあたる健全なものである。

日本の銭湯と異なるのは、湯船がないことで
イメージでいうとサウナに近い。ただし、日本のサウナほど蒸し暑いものでは
なく、大理石の上で寝転がり、汗をかいてから洗い場で体を洗うというものだ。

訪れたハマムは地元民しか行かないようなところに位置してある。
入場料、あかすり、マッサージを含めた価格を店の親父と交渉したが
英語が通じずに困った。

が、なんとか意思疎通は出来るもので、最終的に、トルコ語で数字の10に
相当する「オン」リラで双方納得することが出来た。(1リラ=約80円)


服を脱ぎ、腰にタオル一枚の状態で早速ハマム内へ。
大理石上で寝そべり、30分かけてじっくりと汗をかいた後、先ほどの店の親父が
肥えた体にタオルのみ腰に巻き、入ってきた。

そう、トルコ風呂は男が男にあかすりをするのだ。

いよいよあかすりタイムが始まった。
スーパーマリオ似のその親父は壁際のベンチに私をグイ、と座らせ
問答無用とばかりに、お湯を浴びせ、それを号砲に
手に装着したあかすりグローブ(?)で石鹸を交えながら私の体を激しい勢いで
こすりはじめた。

首、背中、腰、腕、ふともも、足・・・
毛むくじゃらの腕が私の首根っこを押さえながら、荒々しく
私の肉体の各部位を磨き上げていく。

めったに見ない外国人観光客だから、気合が入っているのか、
それともこれが標準の力なのか、私には皆目つかないが、マリオは顔を
紅潮させながら、超本気でこすり、アカが次々と肉体から削りだされていく。
あまりのパワーに思わず呻き声が出そうだった。

密室で大の男が二人、向かい合いながらハァハァとする姿は
あまりいい絵ではない。

あかすりが一通りすんだ後、間髪つけずにマッサージに突入する。
マリオはグローブのような手で、りんごを握りつぶすかのごとく、
腕を、首を掴んでは揉んだ。まるで万力で締められるかのようだ。

くぅ
これがオスマントルコパワーか・・・!

ひとしきりのマッサージを終えた後、桶でお湯を何度も頭から
ぶっかけ続けられ、ひとしきりの水浴びが続いた。

突然、背中をぱぁんと叩かれ、
薄目で見上げると、マリオがニッと笑っている。
どうやら終わったようだ。

スポーツで一戦交えた後のごとく
その後、両者とも脱衣所で着替えながら、言葉は通じなかったが
ひとしきりの談笑を終え、私達は別れた。

その後にレストランで飲んだエフェスビールの旨かったこと・・・!

男による男磨き。
その後数日にわたり、肌は滑々状態を維持したものだ。

蒸し暑い日本に戻ったが、
無性にハマムに行きたくなるこの頃である。
by tatsuostyle | 2005-08-18 09:07 | 軽めの話題