中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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ベテランと新米

今日の研修は、海外赴任年数が16年に及ぶベテランによる
海外での経営マネジメントに関する講義であった。

その講師はこれまで
アメリカ、マレーシア、中国の3カ国に赴任し
ぞれぞれの国で85年のプラザ合意、97年のアジア通貨危機、01年の
中国WTO加盟と、会社の経営環境に大きなインパクトを与える出来事を現地会社で経験、
幾多の修羅場をくぐり抜けてきた猛者といっていいだろう。

一つ一つのエピソードは躍動感に満ちており、
あっという間の3時間であった。

今年、定年退職する彼は私達受講生に、
バトンを託すので、目一杯現地で腕試しをしてください、
と言って講義を終えた。



今は緊張と不安がいっぱいであるが、
いずれ、私も自分の経験を次代に託す、そんな日がきっと来る。

この時代でしか味わえない経験。

北京。
待ってておくれ。
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# by tatsuostyle | 2008-04-18 00:47 | ビジネス

誰を救うか

赴任前研修が続く。

異文化の考え方に関するケーススタディで面白い事例があった。
内容はこうだ。


妻、子供、母親と自分が乗ったボードが荒波で転覆した。
一人しか救えないというシチュエーション。その場合、誰を助けるのか、という
設問だ。


欧米の場合、次の回答となった。

1.子供   67%
2.妻     32%
3.母親    1%

愛する我が子を救うのが第一優先となる。
その考え方の根底には、生きる人生が長い順、というある意味合理的な
価値観がある。



では中国の場合はどうか。
答えは下記の通りだ。

1.母親  63%
2.妻    38%
3.子供   1%

欧米と大きく異なる。
中国は一人っ子政策だから、子供は何よりもかわいいはずでは?と
腑に落ちない方も多いだろう。

しかし、その根底には
「世界で一人だけ」、を優先する価値観がある。

子供はまた産めばいい。
また、妻はまた娶ればいいだろう。
しかし母親はこの世でただ一人だけしかいない。従って代替はきかない。


価値観は、それぞれの文化に根ざしたものであり、
単純比較できるものではない。

どちらもとても”合理的な”選択であり、
思わず目から鱗の、ケーススタディであった。
ちなみに日本は欧米と中国の中間で、妻と子供いう回答がやや多い。



窮地に陥った時、
貴方は・・・
家族の誰を救いますか?
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# by tatsuostyle | 2008-04-15 23:51 | 軽めの話題

偏見と誤解

機会があって、同じ部門でも普段あまり飲む機会がない他チームの方と懇親する
機会があった。

そのメンバーの中にかつての香港駐在員がおり、
「お前は放っておいても、ゴリゴリと開拓するのはいいけど、上司との衝突は多かったな」、
というコメントを頂いた。


それには理由がある。

私は入社して間もなく、電池という家電ではどちらかというとマイナーな商品を担当していた。
この商品は他の家電商品と異なり、毎四半期ごとや半年ごとに新製品が
出るわけではない。

従って、販売会社や法人と商談をしていても、軽く扱われることが多く、
客先へ商談で赴いても

「ああ、資料そこに置いておいて。後で読んでおくわ。」

と邪険な対応をされることも一度や二度ではない。

そういった商品であるから、当然他者任せでは何も期待できないので
店頭作りから、ツール作成、プロモーター教育まで独立独歩でやるしかない。

私は自然と、自分で考え、自分で決めて動く、という営業スタイルとなり
頼れるものは己のみ、というDNAが骨の髄までしみ込んだ。


しかしそのスタイルで新天地へ異動し仕事した際、多くの波紋を呼んだ。

曰く、
あいつは相談もなく勝手に動く、やり方が筋論から外れ、不愉快だ、など。


私は考えがあって動いており、商品への思い入れもあった。また、
そもそも相談しても何も解決案は出てこないし、現場に足繁く通わない、それなのに
机上でしたり顔した人間が何を偉そうに言うてんの?
という反骨精神むき出しで仕事をしていたため、かなり上司と衝突を起こした。


今でも当時の誤解は解けていない部分がある。残念だ。


あと少しで新しい組織に身を置く。
今度は価値観が異なる現地人と仕事をする。
どこかのタイミングで意見の衝突やぶつかり合いが生じるだろう。

あれから少しは成長している。

考え方の違いはあれど、まずは聞く耳を持つ。
そして、あるべき姿の実現に向けた方法論を徹底的に議論して答えを求める。


私が感じた理不尽。
その過ちを私は繰り返さないようにしていきたい。
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# by tatsuostyle | 2008-04-14 23:55 | ビジネス

自社を支える

以前会社の寮に住んでいた頃、
「自社製品以外の家電製品を持ち込んではならない」、というルールがあった。

こっそり持ち込んでいても、通勤時に寮マネージャーが部屋を巡回し、
目ざとく見つけ出す。そして不愉快な警告文が部屋の中に張られる。

「警告。速やかに搬出しない場合、退寮を命ずる。」

また、会社の組合などでも
自社製品以外の商品を使用していたことをうっかり話した場合、露骨に糾弾された。

「お前!どこから給料をもらっていると思っているんだ!」

社員が自社の製品を買う。
それは一見すると、麗しき愛社精神のように見える。
それによって、自社製品を愛し、会社の一員であることを再確認しするのも
いいかもしれない。


しかし、その製品が魅力に乏しく、市場の消費者にも受け入れられない、
評判の悪いものであった場合、自社社員が買い支えることで、不必要に
生き延びる場合がある。

デザインが醜く、価格も割高で、機能も中途半端。
市場で評価されていない商品を、社員が愛社精神で買い支える。
それは短期的には会社の業績に貢献していても、長期的に会社のものづくりの
あり方を損なう。

エクセレント商品は市場の絶え間ない厳しい要望によってブラッシュアップされ、
とことん内部で磨かれ、生み出されていく。


短視眼的でなく、巨視的であること。

社員が黙っていても買いたくなる商品を開発する。それが真のあるべき姿である。
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# by tatsuostyle | 2008-04-13 19:49 | 軽めの話題

まだ見ぬ強豪たち

新しく担当する商品の研修が続く。

事業部にて一日中、わずかな休憩時間を挟んで
営業・企画・製造・品質・CSなど各部門の担当者とのセッションで
市場について学び、知識を詰め込んでいく。

初めて会う各担当者と名刺交換を行うと、
すかさず

君は酒はイケる口か?

と聞かれる。


中国の商売では、酒席でその人なりや人格が判断されることが多く
酒が飲めることは必須とのこと。

私は酒は好きだが、底なし、というほど強くはない。
しかし話によれば、ディーラーと4人で赤ワインを106本空けたとか
とんでもない話が続く。ビール瓶ではなく、ワインで106本!
そんな化け物みたいな酒飲みがいるのか。


スマートさとは最もかけ離れた、泥臭い現場と酒席。

どうやら・・・
かの地で相当に覚悟を決めないといけないようだ。
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# by tatsuostyle | 2008-04-11 00:18 | ビジネス

奴を阻止せよ

ゴールを目指す主人公。
各ステージに張りめぐされるトラップと待ち構える敵キャラ。
乗り越える度に上がっていく難易度がプレーヤーを更に苦しませる。

ファミコンのアクションゲーム、あるいは風雲たけし城さながらの様相を
呈してきた五輪聖火リレー。



アテネから始まってロンドン、パリ。いずれの国もまともに走るには
難しいほど、各国で待ち構えるデモ団体の妨害工作は苛烈さを極めている。
無数のデモ団体に対して、バスと警備部隊による護送体制で迎え撃つ。
まるで戦国シュミレーションゲームのようだ。


次のステージのサンフランシスコ。
既にゴールデンゲートブリッジに抗議垂れ幕が用意されるなど、ここでも
幾多もの抗議者が手ぐすねを引いて、聖火ランナーを妨害しようとしている。

不謹慎ながら、いかに無事に運ぶか、という運営側と
いかに世間にPRできるよう妨害をしていくか、という世界規模な
お祭りイベントのようにも見える。


アメリカの次は南米、アフリカ、アジア、オーストラリア、日本、そして香港と続く。
あらゆる国先で待ち構えている妨害者たち。


聖火ランナーを苦難に満ちた人生、と例えれば
あるいはもっと感情移入できるのかもしれない。
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# by tatsuostyle | 2008-04-08 22:42 | 軽めの話題

一から始める

新事業年度に入って4日目。

今頃新入社員たちは、会社の研修所で朝から晩まで研修漬けだろう。
経営理念、事業概況、ビジネスマナー、コンプライアンスなど、今年も盛りだくさんに
違いない。



私は5月から、担当がこれまで白物家電などのコンシューマー・プロダクツから
放送機器という、全くの未経験領域を扱うことになる。

ビジネス形態もB to CからB to Bとなるため、頭をリセットして
これまでの常識・経験をいったん頭の隅に置く必要があるだろう。


来週から、私も研修漬けの日々が始まる。

何の知識もない中、真っ白な状態で学び、貪欲に吸収する。

私にとっても、新入社員さながらの戦いの日々が始まる。
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# by tatsuostyle | 2008-04-04 10:19 | ビジネス

もう一つの北京五輪

私が国内営業部門からFA権を行使し、現在の海外営業部門へ
移ってからまる4年が経った。

異動したての当時の04年4月、
私は自己紹介を兼ね、社内広報紙に次の文章をつづった。


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旧知の知人や初めてお会いする方から
「なぜ、自ら異動しようと考えたのか?」と質問責めされることがあるのですが、
理由は単純で、それは間違いなくこれから中国が一番面白くなるから、です。

最近、オリンピック予選で熱くなっているアテネですが、夏での大会が終り次第、
一斉に08年開催地である中国へ目が向くことになります。今は産業界において
中国需要が沸騰していますが、あと2、3年もすれば中国という国自体がより一層、
民間レベルで身近になってくるのではないでしょうか。


私は自身が生まれる前の、日本が経済で躍進し、再び世界の檜舞台へ
躍り出る原動力になった64年の東京五輪、70年の大阪万博という
一連の高度成長時代を知りません。それどころか、
どこか遠い国の出来事であるような気すらします。

しかし間違いないのは、我々の諸先輩方の尽力によって、後の日本の
劇的な発展へつながった、という真実です。それこそプロジェクトX的な
エピソードがこの時代に溢れていたのではないでしょうか。

くしくも40年の時を経て、
同じ軌跡で国家プロジェクトが目白押しの国が隣にあるのならば、
ビジネスでこれらに携わり、足跡を残すことができれば、
これ以上ない痛快なことだと思います。  

  中略


ただ単に売りをあげて満足する営業マンではなく、商売を通じて、
日本というブランドを高めて差別化し、ものづくりスピリットや背景にある文化を
伝播することで海外での日本ファンを増やすこと。
仕事を通じてこれらのことを一つ一つ実現していきたく思います。  


私の好きなキャッチフレーズで、少し前のIBMや最近のマイクロソフトの紙面広告で

「あなたには見えますか?」というフレーズがあります。

熱狂渦巻く08年北京五輪にて繰り広げられる幾多のドラマ、感動。
加速する情報や人、モノのボーダレス・シームレス化。ユビキタスと直結した生活インフラ。
製品を通じて発信され、行き交い、実現した社会。

とてつもない壮大なストーリーとなりますが、その姿を描き続け、具現化させたく思います。


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北京五輪まであと4か月。

私は・・・
目標としていた一つのゴールに辿り着くことになった。
この度、5月に北京へ赴任する。



騙されないぞ!今日はApril Fool、その手に乗るか!

そう思われる方が多いに違いない。
事実、私はこれまで(昨年07年4月1日、今年08年1月12日)に書いたブログ記事で
数多くの知人が騙され、今ではオオカミ少年扱いだ。(過去ログを参照されたし)


しかし、
そのオオカミ少年がApril Foolで大きく出たということはつまり・・・?



どうしても越えられなかった巨大な壁

私は、遂にそれを乗り越えることができたようだ
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# by tatsuostyle | 2008-04-01 23:08 | ビジネス

さらば、07年度

2007年度がいよいよ今日で終わる。

くしくも現在のチームに異動して4年目にして、初めてチーム全体で事業計画を達成し、
そして自身の計画も2桁成長を達成することができた。

しかし
達成感に浸る間もなく、すぐに明日から08年度の事業年度が始まる。
円高、原材料高、の影響で4-6月の第一クォーターはいきなり
計画達成が厳しい見通しだ。


組織面では、現在の本部長が異動し、明日から新しい本部長が来る。
また、今日は客先代理店の担当者が2週間後に退社するとの一報が入るなど
新事業年度はまさに波乱含みだ。



来年の今頃は誰が泣き、誰が笑うのか。



明日はいよいよ入社式。
何人かの新入社員から挨拶メールが来た。
皆、期待と不安が入り混じっているものの、とても前向きなコメントが多い。


先輩として。
環境を言い訳にせず、実りある1年としていきたい。



07年度、お疲れさん!
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# by tatsuostyle | 2008-04-01 00:00 | ビジネス

社内転職

月に1度発刊される全社の社内広報紙で、かつて香港市場で
仕事の関わりがあった方が大きく取り上げられた。

社内FA権を行使し、新しい分野へ社内転職を果たして
バリバリ海外向けの仕事をしている、といった内容の記事だ。

残業中、思い立ってその方へ祝福メールを送ったところ、
即電話でりプライがきた。
現在、欧州の通信局向けの商売をしており、大いに裁量を持っていて
世界のあちこちへ飛び回るなど、とても充実しているようだ。



エレクトロニクス業界は事業別の浮き沈みがとても激しい。
かつては花形商品で、会社の屋台骨を支えていた事業でも
技術革新によって淘汰され、今は細々と残っているか、あるいはそっくり
なくなってしまうことがままある。

かつてのラジオやビデオデッキ、ステレオコンポやワープロなどがそうだ。

また最近は異業種との戦いで、事業の大幅縮小を余議されなく商品もある。
アップルのi-podによって駆逐されたミュージックプレーヤーがいい例だ。
また前回も触れたように携帯電話市場は拡大しているが、日本勢は世界で
存在感がないほど、隅へ追いやられている。


経営概況の悪化により当然のことながら、それら事業に所属する者は
事業再構築の名のもとに、リストラや転籍などの人員整理が行われる。

能力のある者はより条件のいいところへ自ら働きかけて移り、
そうでない者は会社のいいなりにならざるをえない。

転職には35歳限界説、という言葉がある。
しかしそれは、秀でた能力を持たない者は、という枕詞をつけるべきであろう。



自分のやりたいことを仕事にする。

紆余曲折を経て、自分が根をおろして打ち込める場を見つけた人の
言葉は重みがあり、とてもすがすがしい。


その方との電話を終え、
気持ちが引き締まった思いがした、期末清算処理に追われた残業の夜であった。
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# by tatsuostyle | 2008-03-29 10:48 | ビジネス