中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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4月末日

今日で4月も終わり。

北京への赴任が決定してから、取り巻く環境は一変し
引継ぎ・商品研修・赴任前研修・香港出張、予防接種と怒涛のごとく日々は押し寄せ
あっという間に4月末となった。

一方で、次の職場の上司(中国人女性)から中国語での業務メールが続々と届き、
いよいよ前線の喧噪がひたひたと迫ってきた。


向こうに行ったら、すぐに新しい住まいを探さないといけない。
そしてライフラインを立ち上げるためのアクションを起こしつつ、現地での
業務引き継ぎが、研修が待っている。


こういう時こそ心を落ち着け、昨年07年4月のブログを読み返す。


そう。
この新しいステージこそ、私が求めてやまなかった"変化"。


5月。
これまでの日本、香港市場から、
いよいよサードステージへ突入だ。
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by tatsuostyle | 2008-04-30 23:06 | ビジネス

答えの続き

香港出張の最終日、代理店トップの2名に最後の挨拶に行った。
懸念された苦言や説教はなく、無事終わった。


今から2年前、私に香港へ半年間の研修に出す、という話があった。
内容は現在の客先代理店に席を置き、現地スタッフらと売上増に
取り組むことだ。

私はやる気まんまんで準備を行い、すでに人事に半年間のスケジュールや
目的、自分が取り組みたい課題を提出し、あとは先方トップの
OKサインを待つのみ、であった。

しかし。
うち一人はOKであったが、もう一人の、創業者の方は却下し
私の研修はあえなく没となった。


当然、私は激しく落胆したのはいうまでもない。
却下された真相は諸説あるが、結局藪の中。
私の何かが、気に障ったのだろう。


歴史にたれ・ればは禁物であるが
当時、私が研修に行っていたら。
おそらく香港市場の担当期間はもっと長くなったはず。

逆説的であるが、研修に行かなかったから、今回北京に赴任する機会が
廻って来たのかもしれない。


今、このタイミングで判断するにはまだ早いが。

私が北京で、自分が目指す次の目標に辿り着いた時。
その時、初めて私が香港市場を担当した意義がわかってくるのかもしれない。

それは1年後か3年後か、あるいはもっと先か。


そして、私はその時、
今日書いたブログを振り返り、
すべてが一つの線上につながっていたことを知るだろう。
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by tatsuostyle | 2008-04-27 23:57 | ビジネス

警告

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香港国際空港で、お土産に煙草を買った。

パッケージ表示のどぎついこと。
日本では、最近文字サイズが大きくなった、”喫煙は有害”が目につくが
こちらでは、煙草を吸い続けると身体にどのような影響を与えるか、
リアルな写真が数パターンにわたって、外装にプリントされる。

写真は、吸い続けて末梢血管に障害が発生し足が腐れただれた患者。

消費者向けに売るモノで、こんなマーケティングをせざるをえない商品はないだろう。

いっそ、マクドナルドハンバーガーの包装紙も、糖尿病や肥満によって
深刻な身体障害になった患者の絵を入れれば、肥満増加に歯止めが
かかるのかもしれない。
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by tatsuostyle | 2008-04-25 08:12 | 軽めの話題

バッシングのウラ

出張する際に欠かせないのが、現地での情報収集。
特に今年に入ってからは、香港でも毎月のように中国がらみの報道が尽きない。

滞在中、香港のメディアでもCNNのキャスターが中国人を
"ならず者ども"と侮辱した件にに関し、中国政府要人のみならず
在米華僑の弁護士団らが、訴訟の動きを起こしていることが
報道され、五輪問題はさながら国の威信をかけた場外乱闘の模様を呈している。

CNNは今や、

Chinese
Negative
News(or Network)

と揶揄され、遠く離れたここ香港ですらも財界、政界から不快感が示されている。
チベット人権問題で激しく世界からバッシングされているが、言うべきことは
きっちりと言い返す。そういうことだろうか。



仮に日本が世界からいわれなきバッシングを受け、
特にアメリカのメディアから、屈辱的な差別用語をメディアを通じて発信されたとき、
日本の外務省は、在米の日系人は、日本の世論はアメリカに対して毅然と抗議が
できるか?とても興味深く思った。


報道が一方向に振れやすい今だからこそ、
その裏にある駆け引き、そして真実をしかと掴んででおきたいところだ。


米大統領予備選すらも喰ってしまう中国報道。

まだ。
まだまだネタは8月8日まで尽きないはずである。
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by tatsuostyle | 2008-04-24 23:47 | ビジネス

卯月の香港

引き継ぎを兼ねた出張で香港に来た。
現在担当する業務内容で、香港に出張するのは今回が最後だろう。

私が現在抱えている商品は雑多かつ広範囲にわたるため、
同チームメンバーの3人に分割する形で引き継ぐ。うち2人は今回香港出張に
合わせて頂き、現地スタッフを交えて引き継ぎを行う。

出張前から、上司に言われたのは
費用(販促費等)にまつわるトラブルを後任者に残さないこと。
ここは飛ぶ鳥跡を残さず、といきたい。


商談を終え、
現地スタッフのうち、最も苦楽をともにした方から壮行会を兼ねた夕食会で
香港島にある南京料理の店に招待された。

香港では通常飲茶などの広東料理、もしくは潮州料理の店に
招待されることが多いが南京料理、というのは初めてだ。

彼は前菜料理が出されるのをそこそこに
持参した紙袋からボトルを取り出した。

うっ 出た!
白酒。

私がかつて杭州出張でさんざんつぶされた悪夢の酒。


すまんね!
今日は1本しか持ってきてなくて・・・それもアルコール度数の低い奴で。

ラベルで示されているのは52度。
彼は65度のものを持ってこようとしたが、うまい具合に手に入らなかったようだ。



食事もそこそこに
彼は乾杯を勧め、私は一気に飲み干す。

ああ
全く美味しくない。そして胃が・・とても熱い。

幸い、今回夕食会の参加メンバーが多かったこともあり
1本をたくさんのメンバーでシェアし、私は十字砲火の標的にならずに済んだ。
主催者は白酒の量が少なくてとても不服そう。


会合の終り、彼は銀淵メガネを光らせて言った。

北京は・・・
こんなものでは済まないからよく鍛えておいた方がいい!


遠くない将来、手痛い洗礼が待っている。
いろいろな意味で、覚悟を決めないといけないようだ。


南京料理・・・
結局何を食べたか、全く覚えていない。
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by tatsuostyle | 2008-04-23 23:09 | ビジネス

社長就任

漫画の島耕作が今週、遂に社長に就任した。

私が入社した頃は確か部長島耕作だった。
その後、国内販売会社の社長を経て中国赴任、インド市場攻略、M&A買収を
手がけるなど辣腕ぶりを発揮。そしてお約束のように、出張する各国で
アバンチュールがある。ここを非現実的と言う友人がいるが、その指摘は
野暮なもの。

実在する複数社員からのエピソードによって設定された架空の人物島耕作。

激化するグローバル競争の中、日本の電機メーカーがどのような道を
今後たどっていくのか。漫画が実験的な提起を示すのかもしれない。

社長になったばかりだが、4年勤めた後、
次は会長・島耕作となるか。

会長の次はむろん相談役・島耕作。
さらに、次は財界トップである経団連会長・島耕作か。

夢は尽きないが、
元気なニッポン企業をこれからも展開してほしいところだ。
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by tatsuostyle | 2008-04-19 23:21 | ビジネス

ベテランと新米

今日の研修は、海外赴任年数が16年に及ぶベテランによる
海外での経営マネジメントに関する講義であった。

その講師はこれまで
アメリカ、マレーシア、中国の3カ国に赴任し
ぞれぞれの国で85年のプラザ合意、97年のアジア通貨危機、01年の
中国WTO加盟と、会社の経営環境に大きなインパクトを与える出来事を現地会社で経験、
幾多の修羅場をくぐり抜けてきた猛者といっていいだろう。

一つ一つのエピソードは躍動感に満ちており、
あっという間の3時間であった。

今年、定年退職する彼は私達受講生に、
バトンを託すので、目一杯現地で腕試しをしてください、
と言って講義を終えた。



今は緊張と不安がいっぱいであるが、
いずれ、私も自分の経験を次代に託す、そんな日がきっと来る。

この時代でしか味わえない経験。

北京。
待ってておくれ。
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by tatsuostyle | 2008-04-18 00:47 | ビジネス

誰を救うか

赴任前研修が続く。

異文化の考え方に関するケーススタディで面白い事例があった。
内容はこうだ。


妻、子供、母親と自分が乗ったボードが荒波で転覆した。
一人しか救えないというシチュエーション。その場合、誰を助けるのか、という
設問だ。


欧米の場合、次の回答となった。

1.子供   67%
2.妻     32%
3.母親    1%

愛する我が子を救うのが第一優先となる。
その考え方の根底には、生きる人生が長い順、というある意味合理的な
価値観がある。



では中国の場合はどうか。
答えは下記の通りだ。

1.母親  63%
2.妻    38%
3.子供   1%

欧米と大きく異なる。
中国は一人っ子政策だから、子供は何よりもかわいいはずでは?と
腑に落ちない方も多いだろう。

しかし、その根底には
「世界で一人だけ」、を優先する価値観がある。

子供はまた産めばいい。
また、妻はまた娶ればいいだろう。
しかし母親はこの世でただ一人だけしかいない。従って代替はきかない。


価値観は、それぞれの文化に根ざしたものであり、
単純比較できるものではない。

どちらもとても”合理的な”選択であり、
思わず目から鱗の、ケーススタディであった。
ちなみに日本は欧米と中国の中間で、妻と子供いう回答がやや多い。



窮地に陥った時、
貴方は・・・
家族の誰を救いますか?
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by tatsuostyle | 2008-04-15 23:51 | 軽めの話題

偏見と誤解

機会があって、同じ部門でも普段あまり飲む機会がない他チームの方と懇親する
機会があった。

そのメンバーの中にかつての香港駐在員がおり、
「お前は放っておいても、ゴリゴリと開拓するのはいいけど、上司との衝突は多かったな」、
というコメントを頂いた。


それには理由がある。

私は入社して間もなく、電池という家電ではどちらかというとマイナーな商品を担当していた。
この商品は他の家電商品と異なり、毎四半期ごとや半年ごとに新製品が
出るわけではない。

従って、販売会社や法人と商談をしていても、軽く扱われることが多く、
客先へ商談で赴いても

「ああ、資料そこに置いておいて。後で読んでおくわ。」

と邪険な対応をされることも一度や二度ではない。

そういった商品であるから、当然他者任せでは何も期待できないので
店頭作りから、ツール作成、プロモーター教育まで独立独歩でやるしかない。

私は自然と、自分で考え、自分で決めて動く、という営業スタイルとなり
頼れるものは己のみ、というDNAが骨の髄までしみ込んだ。


しかしそのスタイルで新天地へ異動し仕事した際、多くの波紋を呼んだ。

曰く、
あいつは相談もなく勝手に動く、やり方が筋論から外れ、不愉快だ、など。


私は考えがあって動いており、商品への思い入れもあった。また、
そもそも相談しても何も解決案は出てこないし、現場に足繁く通わない、それなのに
机上でしたり顔した人間が何を偉そうに言うてんの?
という反骨精神むき出しで仕事をしていたため、かなり上司と衝突を起こした。


今でも当時の誤解は解けていない部分がある。残念だ。


あと少しで新しい組織に身を置く。
今度は価値観が異なる現地人と仕事をする。
どこかのタイミングで意見の衝突やぶつかり合いが生じるだろう。

あれから少しは成長している。

考え方の違いはあれど、まずは聞く耳を持つ。
そして、あるべき姿の実現に向けた方法論を徹底的に議論して答えを求める。


私が感じた理不尽。
その過ちを私は繰り返さないようにしていきたい。
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by tatsuostyle | 2008-04-14 23:55 | ビジネス

自社を支える

以前会社の寮に住んでいた頃、
「自社製品以外の家電製品を持ち込んではならない」、というルールがあった。

こっそり持ち込んでいても、通勤時に寮マネージャーが部屋を巡回し、
目ざとく見つけ出す。そして不愉快な警告文が部屋の中に張られる。

「警告。速やかに搬出しない場合、退寮を命ずる。」

また、会社の組合などでも
自社製品以外の商品を使用していたことをうっかり話した場合、露骨に糾弾された。

「お前!どこから給料をもらっていると思っているんだ!」

社員が自社の製品を買う。
それは一見すると、麗しき愛社精神のように見える。
それによって、自社製品を愛し、会社の一員であることを再確認しするのも
いいかもしれない。


しかし、その製品が魅力に乏しく、市場の消費者にも受け入れられない、
評判の悪いものであった場合、自社社員が買い支えることで、不必要に
生き延びる場合がある。

デザインが醜く、価格も割高で、機能も中途半端。
市場で評価されていない商品を、社員が愛社精神で買い支える。
それは短期的には会社の業績に貢献していても、長期的に会社のものづくりの
あり方を損なう。

エクセレント商品は市場の絶え間ない厳しい要望によってブラッシュアップされ、
とことん内部で磨かれ、生み出されていく。


短視眼的でなく、巨視的であること。

社員が黙っていても買いたくなる商品を開発する。それが真のあるべき姿である。
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by tatsuostyle | 2008-04-13 19:49 | 軽めの話題