中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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社内転職

月に1度発刊される全社の社内広報紙で、かつて香港市場で
仕事の関わりがあった方が大きく取り上げられた。

社内FA権を行使し、新しい分野へ社内転職を果たして
バリバリ海外向けの仕事をしている、といった内容の記事だ。

残業中、思い立ってその方へ祝福メールを送ったところ、
即電話でりプライがきた。
現在、欧州の通信局向けの商売をしており、大いに裁量を持っていて
世界のあちこちへ飛び回るなど、とても充実しているようだ。



エレクトロニクス業界は事業別の浮き沈みがとても激しい。
かつては花形商品で、会社の屋台骨を支えていた事業でも
技術革新によって淘汰され、今は細々と残っているか、あるいはそっくり
なくなってしまうことがままある。

かつてのラジオやビデオデッキ、ステレオコンポやワープロなどがそうだ。

また最近は異業種との戦いで、事業の大幅縮小を余議されなく商品もある。
アップルのi-podによって駆逐されたミュージックプレーヤーがいい例だ。
また前回も触れたように携帯電話市場は拡大しているが、日本勢は世界で
存在感がないほど、隅へ追いやられている。


経営概況の悪化により当然のことながら、それら事業に所属する者は
事業再構築の名のもとに、リストラや転籍などの人員整理が行われる。

能力のある者はより条件のいいところへ自ら働きかけて移り、
そうでない者は会社のいいなりにならざるをえない。

転職には35歳限界説、という言葉がある。
しかしそれは、秀でた能力を持たない者は、という枕詞をつけるべきであろう。



自分のやりたいことを仕事にする。

紆余曲折を経て、自分が根をおろして打ち込める場を見つけた人の
言葉は重みがあり、とてもすがすがしい。


その方との電話を終え、
気持ちが引き締まった思いがした、期末清算処理に追われた残業の夜であった。
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by tatsuostyle | 2008-03-29 10:48 | ビジネス

新天地へ

事業部に出張し、現在仕事で絡みがあり4月に異動する担当者らへ
御礼の挨拶をした。

一人はイギリス、
もう一人はパナマへと赴任する。

特にうち一人の方は、3年前から某商品の海外市場立ち上げで
苦楽を共にしてきた。役職は向こうが上であるが、ある意味戦友でもある。

その彼が今度はマネージング・ディレクターとして2度目のイギリス駐在。
別れは寂しいが、私も機会を見つけ、かの地へ遊びに行きたいと思う。

パナマ赴任の方とはわずか3ヶ月あまりの関わりであったが、
精密マシーンのような彼のことだ、南米のノリや商売スタンスに
大いにとまどうだろうが、きっと大きく視野を広げるに違いない。


いずれの国も日本から遠く、そうそう日本に戻ってこれないかもしれない。
いつか出張中の空港トランジット、シンガポールかソウル、香港空港あたりでバッタリ再会、
といきたいところだ。


Oさん、今まで本当に有難うございました!
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by tatsuostyle | 2008-03-28 22:47 | ビジネス

撤退とリベンジ

今年に入って東芝がHD-DVDをギブアップしてから、雪崩を打つように
電機業界の各社は不採算事業の撤退を宣言した。
三菱電機の携帯電話事業、そしてソニーもドコモ向けを撤退することになった。

憶測だが、実は各社とも相当に我慢をし続けてきて、本当はさっさとやめたいが、
きっかけ、口実が欲しかったため、なかなか切り出せず、東芝の動きを見て
一斉に追随したのかもしれない。


それにしても。

携帯事業の衰勢はまるでうたかたの平家物語のようである。

私が入社した頃は、i-mode普及の黎明期。
携帯電話部門へ配属された同期らは、花形商品ということもあり
一人一人がエリート意識に満ちていた。

当時は日系各社の海外事業はそれなりに競争力があり、いかに無限に広がるパイを
とっていくか、さながら大航海時代の幕開けのようであった。

それが今や海外事業は各社総崩れ。日系で生き残ったのは
エリクソンと合弁会社を作ったソニー・エリクソンだけとなった。


3インチのワイド液晶にワンセグ受信、GPS、財布機能、3百万以上の画素数に
ICチケット機能。
ここまで突出した機能を標準搭載している国はどこにもない。
日本だけである。


世界の最先端をゆく日本の技術が大惨敗をきっした理由の1つに、
ドコモの規格に各社がひきずられ、当時の世界標準である第二世代に
対応した端末に注力できなかったことにある。

そしてそれは各大陸から隔離されたゆえ、独自の生物のみが進化した
ガラパゴス島を彷彿させる。

ガラパゴス島の生物は、その特異すぎる環境ゆえ、
一歩外へ出ると環境に適応することが出来ず、生存することができない。


ソニーがドコモ向けをやめ、日本事業についてはAUのみ供給を継続すると
発表したが、今までドコモにさんざん引きずり廻されてきただけに
ガツンと一矢報いた、というのはうがった見方だろうか。


先日
シャープが、携帯電話事業の海外展開を再挑戦すると発表した。

世界需要が10億台の携帯電話。それは薄型テレビやゲーム機、
デジタルカメラよりも遥かに大きな需要であり、これからも新興国を中心に
成長は止まらない。


日系企業の弔い合戦。
他社ながら、シャープの取り組みに注目したい。
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by tatsuostyle | 2008-03-27 23:39 | ビジネス

入社式

早いものであと1週間で3月が終わる。

既に流通業のいくつかの企業で入社式を始めているところもあるが、
大多数の企業は1週間後の今日、4月1日が入社式だろう。


04年頃から就職環境は明らかに好転し、完全に売り手市場へと転換した。
現在就職活動中の、09年度入社の学生に至っては約2割が3月中に
内定を獲得している。

団塊の世代の退職がこれから毎年続くことを考えると
もはや売り手市場の流れは簡単には止まらないだろう。


しかし、それまで買い手市場だったせいもあり、
部署によっては若手社員がほとんど、あるいはまったくいないなど、
いびつな年齢構造の部門も散見される。
かくいう私も未だに下っ端で、たった1人の後輩も昨年転職した。


これまでリクルーターで沢山の採用に携わり、実際に
それなりの人数を入社まで見届けたので、そのうちの1人でも
廻して欲しいところだ。しかし、ないものねだりをしても仕方がない。


悲喜こもごもの入社式。

新入社員だけでなく
先輩社員も職場で貴方達が来ることを期待しています。
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by tatsuostyle | 2008-03-25 23:56 | ビジネス

先人と

以前ブログにも触れた、国内営業時代の元鬼部門長宅へ
家庭訪問する機会があった。

当時の国内営業部門には社員が沢山いたこともあって
直接の指導を受けることはそう多くなかった。そういう意味で、サシで酒を
酌み交わすというのは初めてである。


既に退職された元部門長は、自身のこれまでの仕事人生を
日経新聞の「私の履歴書」風に30話にまとめており、今回全編を拝読した。


日経新聞同様、自身の生い立ちから始まり、社会人になりたての頃の
エピソードや失敗談、そして部門長になってから退職する日までの
苦悩の数々が生々しくつづられている。

特に2000年以降は、会社は大きな変革を迎えた時期でもあり、一話一話が重い。

リストラに伴う大幅な人員削減、
FA権を行使して異動をしようとした部下を引き留めたこと、
部下の不祥事による降格、
役職から外れ、経営会議への参加が事実上出来なくなった無念さ
退職の思いなどなど。

それぞれのエピソードへの思い入れの深さが胸を打つ。
それは、一人の男が大きな組織と闘った、壮大な自叙伝であった。

部下の私にとって、初めて知る上司の人生の内幕であり、
また、多くの人が有形無形で当時の出来事に関わっていたと新たに知った。


元部門長との懇談は昼から始まり、気がつくとすでに外は暗くなっていた。



愚者は経験から、賢者は歴史から学ぶ、ということわざがある。

身の回りには格好の教材が沢山あった。
私は、先人たちの道のりをあまりにも知らなすぎたようだ。

まだまだ愚か者の私としては、経験からも歴史からも学び、
それらを吸収し実践していく。


それが後を続く者の役割だろう。
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by tatsuostyle | 2008-03-23 11:24 | ビジネス

試練

香港国際空港にも、北京五輪に向けたカウントダウンモニュメント台が設置されるように
なった。

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香港では馬術競技しか開催されないこともあってか、盛り上がりがまだ
それほどでもない。しかし本大会に入れば五輪一色となるだろう。


1月の50年ぶりの雪害、2月の毒入りギョーザ事件、3月のチベット暴動。
開催国の中国は毎月、かつのないほどの試練の壁にぶち当たっている。

異常気象、食品、人権問題と続くが、次に来そうなのは疫病(鳥インフルエンザ)、
金融危機あたりか。

いずれにせよ五輪開催の中国は、目が離せない日々が続くだろう。
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by tatsuostyle | 2008-03-20 23:29 | 軽めの話題

在香港算命

今回の出張は、久しぶりに週末をまたいで香港に滞在することになった。
2日連続で遊び放題、の訳はなく土日とも休日返上で働く。

しかし少しばかりの息抜きは必要、ということで
出張同行者にいくつかの案をオファした。

ピークやランタオ島、電脳街などのアイディアがあったが
占い、と言った瞬間に出張者の顔がキラリと輝いた。
それは今まで仕事で一度も見せたことがない眼だ。オイ!


そういうわけで、占いで有名な黄大仙(ウォンダイシン)へやってきた。
実は私も初めて来るが、境内は煙と熱気でムンムンである。

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皆、土下座せんばかりにひざまづき、一心不乱に手にした籤入りの円筒を
シャカシャカと振る。
仕事、家庭、恋愛、株・・・
それぞれの顔を見ると、まるでこれから戦に出るかのようだ。
神頼みは真剣勝負。


手順はこうだ。
廟の入り口で線香セットをHK$30-40で購入し、境内に入る。
そして線香に火をつけ、左右の廟へお参りをして細い線香をそれぞれ差す。
そして本堂前へ向かい、太い線香を指した後、籤入りの円筒をカウンターから
手にいれる。

次に本堂前にひざまづき、願いごとを祈りながら円筒を振り続ける。
やがて籤が飛び出すので、その番号を覚えて占い店が並ぶ通りへと行く。
昔は広東語しか対応していなかったようだが、最近はグローバル化が進み
英語や日本語対応の出店もある。

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籤による占い代はHK$25。さらに手相や人相占いがオプションでHK$300。
店の壁一面に張られた人相や手相の拡大図や古めかしさが何やら
信憑性がありそうな雰囲気を醸し出す。


出張者が占いをしている間、私達はしばらく離れる。
聞かれたくないプライベートのことも多いだろう。

占いを終えた出張者の顔には虚脱感が浮かぶ。
かなりズバリと当てられたのだろうか。
香港人が絶大なる信頼を寄せる黄大仙。さぞかし精度が高いに違いない。

団体旅行ツアーでは組み入られることがない黄大仙での占い。
円高の今、個人旅行で行かれる方は検討されたらいかがだろう。
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by tatsuostyle | 2008-03-17 22:10 | 軽めの話題

ドル/円よ

12年ぶりに100円を切ったドル/円レート。
21世紀になって初めて100円を切ったことになる。


既に何回か触れたように
香港ドルは米ドルとペッグ制であるため、ドル安はすなわち香港ドル安となる。

香港でとても人気のある日本の寿司店。円高・香港ドル安の影響を受け
ネタの仕入れ価格が高騰し、消費者へ価格転嫁が行われはじめている。
また、日本への観光旅行を検討している人たちにとっても
昨今の円高トレンドで見直しを考えている人が多いようだ。


商談でも、円建て出荷商品の価格見直しのネゴが続く。
日系企業にとって原油高、原材料高に並ぶ新たな悩みの種である。


それにしても。

この1年の環境の激変ぶりは驚くものがある。

07年1月のダボス会議では、"世界経済はかつてないほど好調でこのトレンドが
引き続き維持される"と確認されていた。円キャリートレードが盛んになり、
ドル/円が124円をつけるなど、円は売りに売られた。

わずか1年。
米国発の金融危機で24円も円高が進み、金は1,000ドルをつけ、
原油も110ドルを記録するなど、バケツをひっくり返したような反転ぶりだ。
昨年の円安時に米ドルの外貨預金をしている人にとっても悲鳴ものだろう。


しかし、歴史は繰り返す、という言葉の通りであれば、
今の行き過ぎたドル安も、やがて大きな転換の時を迎える。
ユーロ/ドルレートが1.56ドルというのは、いくらなんでも割高で振れすぎの感がある。


次の相場激変の引き金となる出来事は。

虎視眈々とポジション解消を狙っているトレーダーにとって
気が休まらない日々はまだまだ続く。
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by tatsuostyle | 2008-03-14 23:16 | ビジネス

弥生の香港

出張で再び香港に来た。

旧正月明けから寒い日々が続き、40年とも50年ぶりとも言われる厳しい寒さが
ようやく終わった。

到着した香港の気温は既に23度超え。降りたとたんに体を包むムッとする湿気。
This is Hong Kongを実感する季節がまたやってきた。


先月の香港好色男事件に続き、再び香港社会を騒がせている事件が起きている。
それは"香港インフルエンザ"だ。ここ数日間に3名の児童が亡くなり、幼稚園と
小学校は緊急で2週間休校の措置が決められた。


香港といえば、5年前のSARSが記憶に新しい。
世界で最も多くの犠牲者を出した香港。当時の駐在員の話では、
皆外出時に自分の"マイ爪楊枝"を持ち歩き、エレベーターのボタンなどを押したという。

インフルエンザはウィルスが突然変異し、空気感染で更なる爆発的流行を生む。
今回の出張で空気を吸って多少なりとも免疫がつけばいいのだが。


一方、今日は遂にドル/円レートが100円を突破するなど、ドルペッグ制で
米ドルと運命共同体である香港ドルもいよいよ経済環境が不透明になってきた。

ホテルの部屋で見ているCNBCは米ポールソン財務長官の緊急会見が。


最近は出張する度に市場や社会が大荒れの香港。
肝心の商売はつつがなくいきたいところだ。
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by tatsuostyle | 2008-03-13 23:39 | ビジネス

新社会人へ

3月も半ば。

大学卒業式のシーズンでもあるため、近頃は袴姿の学生をよく見かける。
寒かった冬もいよいよ峠を越し、春の息吹が感じられる日々が続いている。
来月に新社会人になる方々にとって、今が最もソワソワする時期だろう。


4月に新入社員として入社してくる後輩からメールが来た。
配属通知で希望していた部署となり、かつ海外トレーニー候補生にも
合格したという。今カナダにいて、メールチェックをして人事からの連絡に気付き、
第一報を連絡してくれたようだ。

昨年、内々定した後に希望配属について人事とのギャップに悩んでいため、
私は海外営業の業務内容や自分のやりたいことを面接で伝えるための
スタンスについて、幾ばくのアドバイスをした。
ワンチャンスをものにした彼女にはあっぱれと言いたい。


現在、自動車や携帯電話、ビール市場などがそうであるように、
おしなべて国内市場がシュリンクしていく中、海外市場に活路を見出すため、
各企業は海外人材を求めているが、何しろ人材が少ないのが今の実態である。


BRIC圏について、日系企業は
中国にはだいぶ進出していて、ロシアでも成功事例が出てくるようになった。
しかしインドやブラジルなどは、全く攻略できていないのが日系企業各社共通の
弱みである。


私にとっても、まだ見ぬ市場であるロシアとブラジル。
後輩の彼女がいずれ担当することもありえるだろう。
それが実現した暁には、このブログもさらにネタに厚みが増していくに違いない。



遠くない将来、
一緒に大きな仕事をする日が来ることを楽しみにしていますゾ!Oさん。
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by tatsuostyle | 2008-03-12 23:51 | ビジネス