中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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赴任していく君へ

同じチームの同期がこの度、香港へ赴任することになった。

彼は、私が国内営業から海外への道を模索していた頃、
今のチームへと引き合わせたくれた男であり、その後の私の人生に、
多大な影響を与えたと言っても過言ではない。


初めのころ、
私たちのコンビは何もかも、うまく行くと思っていた。

あの事件が起きるまでは。


それ以降、
互いが発する声、そして存在すらも、反吐が出るほど鬱陶しく感じ、
同じチームでありながら、一言も口をきかない状態が1年近く続いた。


いつからだったのだろうか。

お互いの仕事スタイルがあまりにもかみ合わなくなり始めたのは。

物事を、走りながら進める私と
確実に詰めてから、進める君とは
きっと水と油の関係だったのだろう。


この冷戦状態は永遠に続き、周囲のメンバーすらも巻き込んで
二度と、二人は歩みよることはなく、このまま傷つけあうと思った。



1年半後。

ただの偶然なのか、それとも必然なのか、
いつからか、君は私に歩み寄って、和解の姿勢を示し始めた。


君は、私の方が先に態度を改めたと言うが、
きっと気を遣ってくれているのだろう。

私は・・・
そこまで人間的に成長していなかったのだから。



君が一から十まで、香港ビジネスの引継ぎをしてくれてから3年が経った。

その間、私たちのチームで人の出入りが続き、
君が今回、赴任することによって、


いつのまにか

私が、このチームで一番の古株ということになる。




君はきっと、香港で沢山の経験をする。

日本にいては、決して会えなかった人たちとの出会いを含めて。


私から右前の座席。
これからは、誰もそこを埋めることはない。



君が迎える新たな旅立ち。



今こそもう一度

心からの


ありがとう
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by tatsuostyle | 2007-04-29 22:56 | ビジネス

内々定者の集い

来年4月に入社する新卒採用学生の内々定者の集いに参加した。

東京と大阪それぞれで開かれ、社員代表の一人として彼らと懇談を行う。

今年はモンゴルやスリランカ、はてはブラジル出身の学生までいて
職のグローバル化の波は確実に日本にも広がっているのを感じる。

学生一人一人が壇上で自己紹介を行ったが、今年も個性豊かな人が
出揃ったようだ。

ラグビー部をライバル視するアメフト部の男。
日本拳法部だが、どうみてもプロレス部所属のような男。
打倒・ハンカチ王子を誓う六大学野球の野球部員。
チアリーダー部キャプテンの女性。


やはり、日々競争に揉まれている体育会は元気があってよい。


集いに参加しているものの、まだ就職活動を続けている学生が
いると聞く。

ぜひ完全に納得するまで、活動を続け、獲得した内定他社と
比べた上で決めて欲しい。


金融界のリクルーターのように
何度も呼び出し、ストーカーのごとく付きまとい、
なかば脅すようなやり方はフェアではない。




安倍首相が100回"美しい国"と連呼したところで、日本は変わらない。

Cool Japanの礎。

ともに、世界へ
皆が心躍るハイテク製品を連打して、社会をよりよくしていく。

日本を知らなかった人が日本に関心を持ち、日本を好きになる。
海外在住の日本人が、日本をもっと誇らしく思う。


来年からは同じ仲間。
ものづくりを通じて、
最高にエキサイティングな仕事をしていこうではないか。
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by tatsuostyle | 2007-04-28 11:36 | ビジネス

母となる人へ

香港客先の女性マネージャーが、先日出産した。

つい数年前、日本にも研修に来たことがあり、
当時は独身を貫き通すと思われただけに、まさに隔世の感がある。


香港の企業における法定産休期間は2ヶ月。
2ヶ月後には、職場に復帰することになる。

社会復帰がしやすいということは、
メイドを雇う文化が根付いている香港ならではだ。

私達のチームから、出産祝いとして
生まれた赤子と同じ重さの、オーダーメイドのキティのぬいぐるみを送ることにした。

人形には名前、生年月日、足には体重が記載される。
例え子供が成長したとしても、その人形を抱けば
生まれたばかりの感触を思い出すことができるだろう。



一方、子を産み、母となった彼女は
一段と手ごわい商談相手になりそうだ。


鬼のいぬまに、彼女の代理の担当者と
ややこしい商談を早くすませるとしよう。
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by tatsuostyle | 2007-04-25 23:57 | 軽めの話題

難題を言う男

香港のVIP顧客が一連の商談を終え、帰国した。

月曜日の朝、同じチームのメンバーは皆、
一戦を終えたような、なんとも表現し難い安堵の表情が顔に浮かんでいた。


"プラダを着た悪魔"という映画がある。

その顧客はその映画の中に出てくる、"ミランダ"という女上司にかなり近い。
突発的な無理難題が、とにかく多いのだ。



今回も

"新幹線にデジカメを落とした。絶対に探し出せ!"

"部下をショールームに行かせたい。英語のアテンドを明日までに手配しろ!"

"酸素水が飲みたい。今すぐだ!"

これはほんのさわりだが、ここに書けないようなことが結構多い。

庶務的なことから、個人的なことまで、逐次フォローをしないといけない。


映画もそうであったが、難易度の高いものが来た場合、
かなり気分が悪くなる。

つい
"こんなことやってられるか!!"

と叫びそうになる自分がいる。

事実、これまで
自分のスキルアップにつながりそうにない雑務は、なるべく避けたいと思っていた。


しかし、今年に入って心境の変化もあり、最近は
"これをゲームだと思え・・・ いかに早くクリアできるか、知恵が問われる・・・"
と考えるようにし、受けて取り組んでいる。

すると、不思議なことに、早く解に辿りつくようになった。


このような庶務的な仕事は、コア業務ではない。

しかし、仕事のヒントが多々隠されている。



少しばかり視野が広がったと感じる、今日この頃である。
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by tatsuostyle | 2007-04-24 23:44 | ビジネス

鏡の法則よ3

電話の主が第一声を発する前に、私は予感めいたものを感じていた。
あの人に違いない、と。


電話口の主は・・・
私が想像した通り、かつて、自分が担当していた、
大手家電量販の本部バイヤーであった。


その方から私は
営業・提案商談のあり方全てを鍛えてもらったといっても過言ではない。



まだ国内営業をしていた頃。

年末商戦の月初に

「もう君は商談にこなくていい。悪いが、君の提案ではまるで駄目だ」

食い下がる私に対し

「もういいから! 来年にでも来てくれ!!」



当時のパワハラ上司に責められ、得意先から死刑宣告にも等しい通告。

まさに絶望のドン底に突き落とされるほどの挫折感を味わったものである。。。

その法人は1年しか担当しなかったが、生涯忘れえぬ年である。

FA権で異動が決定した時、挨拶に伺った際も
さんざん皮肉めいたことを言われたのが昨日のことのようだ。


そんな、自身のトラウマに等しい人物から、電話が来るとなぜ予感したのか。


実は、最近仕事で関わっているとある年配の担当者がいて、
彼から常に高圧的・威圧的な姿勢で要望事項を却下され続けていた。


昔であれば、かなりへこむのだが、
当時のその本部バイヤーのことを思い出すと、今はひるまずしつこく向かえている。

そのバイヤーのことを最近、とみに思い出すことが多く、
電話が来た際、もしや、と思い当たるものがあった。

「実は 今度会社を辞めることになってね・・・
 君には一声かけないといけないと思っていたから電話したよ」

私達は5分ほど、近況報告をし、互いの将来を鼓舞した後
電話を切った。


長く自分の中で、
晴れなかった霧が消えた、瞬間である。



自分が、かつて訣別した部門。

自身の異動のより、結果的に、損失をかぶる形となった上司。

自分が目指した提案型営業が出来ず、迷惑ばかりかけてしまった得意先。

それが、
私の出身事業部にて、一堂に邂逅するこの日。



私は、これをただの偶然と感じることが出来ない。


閉塞していたものが、明らかに変わったと感じるとき。



今、新しいフェーズに突入しているのか
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by tatsuostyle | 2007-04-23 00:03 | 軽めの話題

鏡の法則よ2

以前このブログで"鏡の法則"について書いてから、
不思議な体験を立て続けにしている。


先週、香港客先の来日に伴い、
各商品の商談を個別の事業部で行った。


そのうちの一つの商品の事業部は、私が元々在籍していた部門であり、
4年前に私はFA権を行使して、出て行った。



今回、
その当時GMであった上司と、4年ぶりにばったりと出会ったのである。

なんでも、この4月に東京から転勤してきたばかりだという。



FA権について、少し説明をすると、
この制度は、公募している職種・部署へ直接応募し、
面談を経て合格すれば異動することが出来る、というものである。

そこには、自分の進路を
"上司飛ばし"で決定し、全く介在・介入させないということ、
そして、そのチームの抜けた穴に補充はない、という現実がある。


当時、私の一次上司は、このことに対して烈火の如く怒り、
私を部屋に缶詰にして、2時間ほど、聞くに堪えない言葉で私を罵倒し続けた。


20世紀型の思考を持つ彼にとって、私の行動は仁義に欠く行為にほかならず、
今まで育てた恩を裏切るに等しい、自分勝手なものに映ったようだ。


当時、私の上司の上司、つまりそのGMにとっても、
内心忸怩たるものがあったに違いない。


それから4年ぶりの再会。
私のとまどいに対し、驚くほど優しく、彼は私に接してくれたのである。


4年の月日を経て、
彼は私を・・・
"許した"のだ。



ひとしきりの懇談を交わし、私はつかえていたものが晴れたような、安堵感を覚える
ことができた。


私はすぐさま会議室へ移動し、香港客先と商談を行った。


商談が白熱して3時間余りたった頃、
携帯電話に非表示で電話がかかってきた。


電話をとると、
国内営業時代、隣のシマのチームリーダーからの声が。


"久しぶりだな!  今からお前がびっくりする人と電話代わるワ!"


直後に代わった電話の主は、確かに私にとって驚きの人であった。。。



つづく
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by tatsuostyle | 2007-04-22 11:02 | 軽めの話題

You are NATO

来日中の香港の客先と事業部で商談を行う。

日本側から、熱のこもったプレゼンが行われ、
今後のプランについて議論が白熱すると思われた矢先、
先方から

"That guy is NATO."

と釘を刺された。


NATOとは・・・
この場合、むろん欧州の"北大西洋条約機構"のことではない。

No
Action
Talk
Only

つまり、口先ばかりで行動が伴わないということである。


国境を越えるがゆえ、
お互いが目指す目標をきっちりと刷り合わせなければ
全ての計画は絵に描いた餅と一緒。

何よりも求められるのは
労を厭わない現場活動をともに現地で行えるか、である。


一年後、
果実をしっかりと掴み取るために。



行動あるのみ、である。
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by tatsuostyle | 2007-04-19 23:57 | ビジネス

パワハラを越えて

先日、かつて
国内営業部門で同じ机を並べて働いていた先輩と、飲みに行く機会があった。

彼はその後、FA権を行使して海外営業の部門へと異動しており、
くしくも1年ぶりの再会となる。

元々は製造畑の人間であり、さらなるキャリアアップを目指し、
今回で2度目のFA権行使している。

私が尊敬する、なかなかの強者である。



そんな彼が
昨年の夏頃、会社を辞めるギリギリの瀬戸際まで追い込まれていた。
パワハラ上司のせいだ。


国内畑から海外畑へ移ると、仕事の内容がかなり変わるため
貿易実務や、海外販社との仕事の進め方でわからないことだらけになる。
私もかつてそうであった。


普通の上司であれば、ある程度猶予期間を置き、
徐々に慣れるよう、部下を育成していく。


しかし、その上司は当人が出来ない、わからないことを白眼視し、
ネチネチと本人をいびり、人格を否定し、指導すらしようとしない。


長期間にわたる劣悪な環境により、
私の先輩は通院するところまで追い込まれ、いよいよ限界に近づき
精神的にパンク寸前になったそうだ。


実は私は
その上司と、仕事の絡みで1年間一緒に仕事をしていたが、
とかく現地からの評判は悪く、官僚的な仕事ぶりに私も辟易するものがあった。


電話する度に、まるで地獄の奥底から届くような低く、重苦しい声。
朝から気が滅入り、しばらく放心状態になるのも一度ではない。



私の先輩は崖っぷちのところで、乗り切ることができた。


今はオセアニア地域と中国を担当しており、
パプアニューギニアやフィジーでの営業談は、活劇のようで
聞いていて興味が尽きない。


ずっと昔、
酒の席で誓いあった自己実現の夢。


ここにも一人、
私より早く達成し、苦境を乗り越えた偉人がいる。


その元気と当人の行動力が

私にとめどない勇気を与えてくれる。



今は、まだ仕事で直接絡む機会はない。


いつの日か、どこかの国で
仕事の後、一緒に酒を酌み交わしたい。



酒の席での冗談ではなく。
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by tatsuostyle | 2007-04-18 23:29 | ビジネス

鏡の法則よ

コンビニに立ち寄った際、書籍ラックに"鏡の法則"という本が置いてあった。
この本は確か100万部売れているベストセラーだとか。

本の厚さを見ると、割と薄手である。

それならば・・・と思って
15分間程立ち読みして、読破した。


広告のキャッチコピーのように
「私は号泣しました。涙がとめどなく。」 というほどではないが
なるほど・・・ と
うならせるものが数箇所あった。



書籍では

"目の前に起きている事象は、全て自分自身によって引き起こされている-"

という法則が提起されている。


物語の中では、
母親の息子が友達にいじめられ、責められている。

実はいじめられる真の原因は、息子の友人のせいではなく、
息子の母親が誰かを責めているから、とある。

そして
何者かを責めていて、許していないから、それが因果応酬となって
自らに降りかかってくる・・・と。
この物語では母親は実の父を責め続けていた。(嫌い続けてきた)



私は常日頃、
思い通りにならないなぁ・・・と地団駄を踏み、臍を噛む思いで過ごすことが多い。


目指すところが一向に近づいてこないという焦燥感。
どんどん距離が開き、縮まらない差をうらみがましく思い続ける気持ち。
見えざる手によって、人生が、まるで小突き回されているかのような感覚。


一方で、
その感情が、これまで私を突き動かす原動力であり、
喉の渇きにも似た、渇望感を抱き続けることで、
気持ちがドン底状態でも、自分を鼓舞し続けることが出来た。



今、私を取り囲んでいる事象。

それを不本意だと思う感情。


それは

コンプレックスが強すぎるせいだから・・・?

誰かに敵愾心を抱きすぎているせいから・・・?

その嫉妬にも似た感情を、いつまでも醸成し続けているから・・・?



本の最後にこう書いてあった。



許しなさい、その人を

それが出来れば、環境はおのずと変わり、好転する- と。







私が許すべき人


それは、



劣等感を抱き続ける自分自身なのだろうか
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by tatsuostyle | 2007-04-16 23:32 | 軽めの話題

人の見た目が9割

採用選考もいよいよ二次選考に突入した。


今年は金融業界が相当早く動き、内定出しが結構進んでいることもあって、
リクルーターとして、焦りを覚えずにいられない。


二次選考に来る学生は、
1万を越える応募者から書類選考を経て、かつ一次選考を通過した強者どもである。
しかし、ここで十分の一に絞られるため、世の中が超売り手市場といえど、
相当厳しい倍率である。


今回、2次選考はペアで面接官を務めた。
一次では一人でやっていたため、自分で全てを決めれるが
二次では面接官の間でしばし意見が食い違うことがある。


その際、判断基準になるもの。

それは、論理的な話し方が出来たか、ということよりも
全体的な雰囲気が決定づけることが多い。



竹内一郎氏著の書籍で、
"人の見た目が9割"という本がある。

人が他人から受け取る情報のうち、
影響が最も大きいものは、顔の表情55%、声の質、大きさ、テンポ38%、
そして、話す言葉の内容はたった7%しかない、という事実。


自身の実体験と照らし合わせると、これは本当である。

面接は
最初に入室してから着席しての3分間で、
大勢は決まるといっても過言ではないのだ。

見た目がぱっとしない人、
あまりアグレッシブでない人が、実は物凄い実力者であっても、
実際の面接でそれを伝えられなかったら、その他大勢の一人に埋没する。

面接で求められるのは、いかに短時間で、
自分をPRできるかどうかであり、
相手に自分のよさを30分もかけてじっくりと判断してもらうことを期待してはいけない。


従って、
"口下手だが、実は秘めたるものを持っている"という学生は
相当損をすることになる。
そんな悠長に見てもらえないのだ。


相手がどういう心構えで面接しようとしているのか、
それを予測するだけで、かなり対策は打てる。

敵を知り、己を知れば百戦危うからず、である。

それは新卒採用だけでなく、キャリア採用でも共通していることである。







私もいつか、
自分のビジネスプランをベンチャーキャキャピタリストにプレゼンする時が来よう。


きっと、今している面接官という仕事は
将来、私が新しいステージを迎える際に活きてくる。


そんな気がしてならない。
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by tatsuostyle | 2007-04-15 23:49 | ビジネス