中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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美しい花

今年の日本シリーズで優勝した日本ハム。
ビールかけから一夜明け、新庄選手の記者会見をダイジェスト版で見た。

インタビューの中で、こんなくだりがあった。



自身が日本ハムに移籍し、北海道の大地に種をまき、
水を与え、育てて3年目。そして遂に立派な花が咲いた。

その花はとても美しくて・・・
たくましい、金色の花だった。



心に染み入る、とてもいいコメントだな、と思った。

そこには、自分が納得のできる、最高のパフォーマンスを残すことができた
仕事師としての晴れの顔があった。



自分自身、香港市場を担当して2年半経過した。
今、担当している商品に日本では新・三種の神器と呼ばれているアイテムが
ある。

2年前から1年近くの仕込みをかけ、昨年香港市場に導入したものの、
1年経過した今、散々たる成果で苦渋を舐め続けている。

私達は・・・
認めたくない現実だが、コンセプトから失敗してしまったのだ。



その後、
徹底した香港ユーザー情報の収集、レビュー、検証を行う一方、
現地の関連単位との協業を通じ、捲土重来を図るべく
半年後の新モデル導入に向けて、現在最終の詰めをしている最中である。


半年後、ちょうど3年になる。


技術者、品質担当者、営業、企画、宣伝、現地スタッフ、その他多くの
開発関係者の想いを乗せた次期モデル。



香港を起点に、
中華圏へ向けて新しいムーブメントを起こす。

今こそ、
大輪の花を咲かせようぞ。
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by tatsuostyle | 2006-10-30 00:59 | ビジネス

ここが変ダヨ日本人

中国の北京に行ったことがある人は、
道行く人が痰をあたりかまわず吐くことにカルチャーショックを受けるかも
しれない。

ただ、
08年には北京五輪が控えているので、さすがに当局も市民のマナーアップを
強化すべく、罰金を課したり、「痰を吐くな」といった標識の多面展開を
強化している。

そのような風景を見て日本人は
それは民度が低いよね、マナーがなってないよね、と批判する。



ところで、
日本の大都会、東京と大阪の電車や地下鉄では
現在女性専用車両が設置されている。

もう大分社会の中に馴染んできたので、あって当たり前、と思っている方も
多いと思う。
ところが、これは外国人から見ると非常に奇異に映るのだ。

以前、来日した香港の客先から
なぜ、日本の電車には女性専用車両を設けるの、と素朴な質問を受けたことが
ある。

女性の皆さんは
満員電車での痴漢や夜遅い電車の中で酒臭いオヤジに絡まれた経験を
された方は少なくないのかもしれない。

上海も、香港も、台湾も、朝夕の通勤ラッシュは存在する。
しかし、なぜ日本だけ、女性専用車両を設けないといけないのか。
畳み掛けるような、香港側からの質問に、こう答えるしかなかった。


日本のサラリーマンは、会社で異常なプレッシャーのもと、
ハードワークをしているから、抑圧されたストレスを電車の中、
間違った形で発散するおっさんが出てしまうんです。
だから、女性を守るため
男から隔離する車両を用意しているのです、と。


そう言った後の、香港人の哀れみのような目を、私は忘れることが出来ない。


痴漢は犯罪行為です。
チカンはアカン。


駅で普通に見受けられるこれらのポスター。
これは、外国人から日本は変態だらけの国と間違われませんか。


北京五輪が始まるまでに、中国で痰を吐く人がいなくなるのが先か、
日本の女性専用車両がなくなるのが先か。




この勝負、日本の方が、分が悪そうである。。。
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by tatsuostyle | 2006-10-29 00:48 | 軽めの話題
半年ほど前、ネーザンロード沿いにある、重慶マンションの壁面に
大型のディスプレイが設置されてから、深夜でも非常に賑やかになってきた。

重慶マンションは過去映画に出ていたこともあって、マニアの間では有名だろう。
中にはアジア系の食堂や両替商、ショップ、さらには宿泊所があるが、
インドやパキスタン系の、果ては中東系の人間が
常に入り口近辺にたむろしていて、何か得たいの知れない、
異様なカオスを思わせるものがあった。


彼らを見て感心するのは
道を行き交う観光客の人種を的確に見分けて
そこの国の言葉で、ニセモノやカードを買わないかと声をかけてくることだ。
日本語、韓国語、中国語・・・実に見事なものである。

最近は、黒人、カリブ系、南米、国籍不詳系の人間がさらに加わり、
かつ欧州や北米の観光客がそぞろ歩きをすることもあって
このエリアはさながら人種の見本市のようである。
東京の六本木でも、これだけの人種が界隈を行き交うことはないだろう。


普通、
このような通りは夜間になると非常に危険なのが、世界の相場だ。

しかし、これだけ混沌としていても
凶悪事件がこの界隈で発生しているニュースはあまり聞かない。


中国語で"乱中有序"という言葉がある。
ルールも法もないような混乱・混雑の中でも秩序はある、という意味だ。

香港が中華圏のみならず、世界の中でもとびぬけて
夜間の治安がよいのは、自由の港として開放されてきた歴史、
そして多様性を受け入れる文化が早くから根付いていたからだろう。


ガイドマップの地図を広げながら歩くアジア人バックパッカー。

サリーを着た婦女が通りを行き交う。

頭にターバンを巻いたビジネスマンが闊歩する。

リタイヤした白人の老夫婦が看板を見上げながら散策をする。

黒人が通行人の品定めをする。



渾然一体とした、ごった煮のような通り。
世界の人間はきっと共存できるはず、と思わずにいられない。
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by tatsuostyle | 2006-10-26 08:33 | 軽めの話題
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一時期の工事を経て、九龍サイドにあるビクトリアハーバー沿いの
プロムナードが一段と美しくなった。

山頂から見る百万ドルの夜景も美しいが、九龍半島の先端から見る夜の
香港島も格別である。

対岸の金融ビルは、無数の色鮮やかなイルミネーションで彩られており、
永遠の繁栄を感じさせるものがある。

また
インターコンチネンタルホテル前のスターアベニューでは
ブルース・リーの銅像が新たに設置されていて、ひっきりなしに
観光客が香港の英雄とのツーショットの写真を撮っている。

その鋭い眼光とファイティングポーズは、永遠にファンの心の中に残り、
そして今後も香港を見守っていくだろう。



ここに来る度に、入社して新人時代であった2001年、
香港に個人旅行で訪れていたあの頃を思い出す。


思い通りにならなかった配属、先を行く同期達。
そして、ずぶずぶの国内営業をやっていたあの日々。
何をやっていても、空回りをし、怒鳴られ、無能扱いされた屈辱の時期。
ただただ、早く現状から抜け出したいと一心に願っていた。


旅の最終日。
午後便で空港に行くまでの午前中。
無心でビクトリアハーバーに行き交う旅客船とフェリー、タンカーを
見つめていた。


そして、空港へ移動する時間に迫った頃合に
私は叫んだ。

必ず、将来、
仕事で、出張で、香港にガンガン来るようになるぞ、と。



3年後、それは思わぬ形で実現した。



図らずも、私の願いをかなえてくれた、ビクトリアハーバー。



次の、願いも聞き入れてくれるかな。
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by tatsuostyle | 2006-10-24 00:27 | ビジネス

香港治安指数

上海から夜便で香港に入った。
香港国際空港からエアポートエキスプレスで九龍駅へ移動する。

中国から香港に着くと、体感治安が全く違うことをよく実感する。

中国では、エネルギッシュさや勢いを各都市で感じる一方、
何か殺伐としたものがあり、また、地方からの出稼ぎ労働者が
多いので周囲に気を張る事を常に強いられる。

香港に来るたびにほっとするのは、気のせいだけではなく、
きちんとした第三機関調査でも証明されていた。


この度
国連調査によると、世界で最も治安がよい国・地域として香港が
栄えある1位を獲得した。判断基準は、夜に女性が一人歩きしても
安全であるかの測定で、日本は3位に留まっている。


この結果に意外さを感じる人がいるのかもしれない。

自身も少し前までは、香港は中国マフィアの温床で、麻薬取引や
マネーロンダリング、果ては人身売買が盛んで、さらにはジャッキーチェンが
いつも映画の中で国際警察と連携して巨悪と闘う黒社会都市、
というイメージがどこかにあった。


しかし、香港政府や警察の努力で今や香港は
海外から年間2400万人もの観光客が訪れる安全な観光国へ変貌した。
(日本はまだ700万人・・・)


夜、一人歩きをしていると突如ホールドアップされる国がある。

細道にうっかり入ろうものなら、10人がかりで暴行される国がある。

武装自警団が銃を常に通行人に突きつける国がある。

市場に買い物に出かけて、爆薬が満載された車が突っ込んでくる国がある。

いつも乗るバスに、自爆テロリストが隣に同乗していないか、不安になる国が
ある。


私達には知らないどこかの国で
普通の生活を過ごすだけなのに、幾多ものリスクに晒される国が世界には
ある。


当たり前に生活することができる。その前提である国の治安。
安倍首相ではないが、美しい国の前提として今後も死守していかねばならない
基礎インフラである。
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by tatsuostyle | 2006-10-22 00:02 | ビジネス
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上海に来た際に、必ず訪れる場所がある。
観光地として既におなじみの外灘(バンド)だ。

ここは旧居留地だったこともあり、
夜になるとコロニアル調の建築物が妖しい輝きを放つ。

一方、昼下がりに訪れると
対岸側一面に浦東の高層ビル群が、
さながらマンハッタンのようにそびえ立っている。

ここは、毎回訪れる度に新たな建築物が雨後の筍のように生えていて、
なにか、無限の生命力を予感させるものがある。


私は中期ゴールとして、この地で仕事をしたいと考えている。
そのために自分は何が足りないのか、何を補強すべきなのか、
何を強みとするべきか、少しずつそれらを埋めて近づこうとしている。


しかし、
私が知っている、かの地で働いている人々、またはかつて働いていた人達は
口々に言う。


やめた方がいいよ


とてもじゃないが、やりたいことはできないよ


忙殺されて、自分を見失うよ


今はまだそれを考えない方がいいよ、と



理想と現実。
それはきっと容易に噛み合うものではなく、辛酸を舐めることも多いだろう。


私はかつて、国内営業時代にはほとんど鬱病状態に追い込まれことがある。
しかし、あの苦渋に満ちた4年を経て、やりたいことを実現するために付随する
困難や障害、それらと戦い、そして乗り越えるための覚悟は、今は、ある。


観光でもなく、出張でもない。
再びこの地に来る時は、現地で、前線でやること。


まばゆい太陽が照りつける浦東江に、私は空に、対面のテレビ塔に、
そして悠久の時が流れるこの運河に誓った。
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by tatsuostyle | 2006-10-21 00:57 | ビジネス

上海会談

杭州から上海へ移動した。

上海は流動人口を含め、約1,800万の人口を抱えており、
北東アジアの中でも最大規模の都市である。

いつ来ても、この街は進化を続けていて、訪れる度に変貌を
遂げている。
そしてその過程で富の追求という欲望と縮まらない貧困格差という絶望をも生み出している。

それはさながら、意志を持った生命体のようでもある。


私はここ上海の地で1年ぶりに、かつて同じチームであった
先輩と夕食懇談をした。

彼は上海で働きはじめて既に1年半になり、途中、あの
大規模な反日デモも経験している。

2年半前、まだひよっこ同然で右も左もわからない状態で
今のチームに異動してきたとき、彼は至極丁寧に私を指導し、モチベートし、そして仕事での自信というものを持たせてくれた。

いわば師匠といっても過言ではない。


上海で現地赴任、と言うと響きがよく聞こえるのかも
しれない。

しかし、理想と現実ははるかに乖離しており
どうやら私が描く将来像とは、とても相容れることは
ないようである。

組織内での政治闘争、そして交わることが出来ない
日本人と中国人スタッフ。
闘う集団として、一枚岩になりきれない風土・・・


彼から聞く一つ一つのエピソードで、とりわけ印象に
残ったのは、いわゆる経営の現地化が遅々として進まない
ということである。

曰く、人材を育てるということは日本人でないと出来ない、
ということを。

一般的に、日本は新卒採用を好む風習があるように、
真っ白な人材を雇い、会社の理念や社風、業界のイロハを
教育し、会社のカラーに染めていく事を好む。是非は
ともかくとして、人材への投資は各業界どこも力を
入れていよう。

しかし、
中国は歴史上、自分より優秀な人間を蹴落として
登っていき、かつ人間関係で自身の地位を磐石に
しようとするため、情報やノウハウ、知識の
共有という観点は乏しく、むしろ自分で抱え込もうとする。

同僚だろうが、後輩だろうが、将来の敵は早めに
つぶさないといけないのだ。
日本にも出る杭は打たれるという言葉があるが、彼曰く、
中国はよりリアルで殺伐としているそうだ。


私達はその後も、尽きることのない話題で深夜まで
語りあかした。。。




いつか、
私は自分のビジネスで上海に上陸し、拠点を構える日が
来る。そして、自分より優秀な現地スタッフを雇い、
運営していくだろう。

金か、地位か、やりがいか。
一体何が、彼らのモチベーションの源泉なのか。

本音の部分はひょっとしたら永遠に理解ができない
のかもしれない。
しかし、互いが嫉妬や足の引っ張り合い、成果の奪い合いに
陥るのではなく、個々の強みを発揮し、かつ互いを
補強し合える、そんな集団を形成していきたい。
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by tatsuostyle | 2006-10-20 00:52 | ビジネス

杭州会談

中国・杭州(Hangzou)へ出張に行った。

飛行機のタラップを降りると、
そこは日本の9月下旬、26度くらいの穏やかな気候であったが、
それとは裏腹に、私の心はこれから始まる会合について、不安な気持ちに包まれていた。



今回、関係する単位が特に多く、
中国側、香港側、日本側それぞれのトップを巻き込んだ会談であるため
ここ2週間は、目をむくような忙しさが続いた。


会合全体の段取りを決め、メッセージを作り、経営判断する際の
ポイントを整理し、関係者とのコミュニケーションを事前に何遍も行う。

刷り合わせ、根回し段階で
何度も意見の食い違いが起こり、電話口で思わず喧嘩口調になること数回。
ここまで気持ちが荒れたのは久々である。

上司のためでもない、会社のためでもない。
ただ、自分自身が納得できる仕事がしたかった。


会談の直前、一日前においても
杭州入りした私達は、深夜まで関係者を召集し、
お互いの本音、そして着地点を吐き出すための瀬戸際での攻防は続いた。



そして、会談本番において
私は通訳と議事進行を兼ねていたが、事前の予想通り、
ある点について紛糾した。
会議は数時間にも渡り、最終的には懸案事項を引き続き残したものの、
ある程度円満な形で終えることができた。


夜、出席者全員を交えた夕食会を行った。
酒が入ったこともあり、私はここしばらく続いた緊張から解放され
しばし安堵に浸る。

その際、これまで折衝した各単位から
もっと全体のグランドデザインを描いて、最適な落としどころを勘案した仕事をしなさい、
と叱咤を受ける一方、ここ2週間、私に対して特に厳しい追求をしていた人からは
温かい激励を頂いた。



この悔しさが、

怒りが、

私のモチベーションの源泉であり、そして次のアクションの原動力へと昇華させてくれる。


夕食会では、その後中国式の「乾杯」洗礼が続き、懇談会が終わる頃、
円卓上には空になったビールとワイン、そして多くの紹興酒の瓶の残骸が残った。



宴を終えようとも、
私の心はまだ、満たされていない。
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by tatsuostyle | 2006-10-16 22:23 | ビジネス

動き出す歯車

10月8日、日本の安倍首相は2001年以来の訪中を行った。
小泉首相時代は日中国交正常化以来、最悪期とまで言われていたが
これを期に、トップ同士の会談・交流を今後はより蜜に行ってほしいものである。


翻ってみると、
民間においては企業の中国進出ラッシュによる邦人増加により
昨年、上海の日本人学校の生徒数はバンコクを抜いて世界最大になったくらいである。

現在、上海在住の日本人数は4万とも5万とも言われ
上海万博が開催される2010年には10万人までに膨れ上がると見通しだ。


香港の在留邦人2万人と比べると、中国は相当増えてきた感があるが、
驚くことに、今からほんの60年前の中国・満州では日本人が145万人も
住んでいた。

今の中国東北部の遼寧、吉林、黒竜江省のあたりだ。



満州国は
日・中・朝鮮・蒙古・露の民族が分け隔てのない、五族平等な
王道楽土を築くという理念があった。


ひょっとすると・・・
私達の二世代前の満州在住の日本人の方が今の世代よりはるかに
グローバル化していて、あたかも欧州のスイスやオーストリアのように、
2~3ヶ国語を当たり前のように使いこなしていたのかもしれない。

そして交流を通じて、お互いの文化や風習、価値観についても、
相互理解が進んでいたことことだろう。


その当時と比較して・・・
未だ互いの国への反発感が錯綜する今。
私達は退化をしてしまっているのだろうか。


2000年以上前から、国交関係がある日中両国。
世界上でも、歴史上でも類を見ないケースである。


今、私に出来ること。
それはビジネスを通じて、民間交流を加速させることである。
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by tatsuostyle | 2006-10-10 23:31 | ビジネス

Hi, Mt. Fuji


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知っている方も多いと思うが
飛行機で東京から大阪で移動する際、
座席は右側の窓際を確保するに限る。


20分も経過すると
上から見下ろす形で富士山を眺めることができるのだ。

飛行速度の関係もあり
実際に目視できるのは2分弱というところか。

真ん中から左側の座席では
直接見ることが出来ないため、その分の料金をディスカウントしてほしい
くらいである。

折りしも
つい先日、富士山は初冠雪をしたばかりで
ちょこんとシュークリームを乗せたような頂を見ることが出来た。



4-9月の上期が締まり、
10月からいよいよ下期がスタートした。

喜びと挫折が交錯した2006年・・・
今年も残り2ヵ月半となった。
まだ果たせぬ目標の到達に向けて、全力で走るしかあるまい。
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by tatsuostyle | 2006-10-09 18:29 | 軽めの話題