中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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海外で就職活動3

今回は海外にいる友人から
就職事情にまつわるエピソードを一つ紹介したい。

海外に留学している友人のクラスメイト話であるが
彼の学校であるクラスメイトが某政府の諜報機関の職員募集に
応募し、現在合否結果を待っているところ、だそうだ。

先日、そのクラスメイトが他のクラスメイト(ギリシャ人、インド人)や
友人(日本人)に向かって「帰省先の住所を教えてほしい」というメールを
送ってきたとのこと。どうやら、彼が一定期間かかわった外国人全ての
個人情報の提出を諜報機関から求められているらしい。

また、彼自身のバックグラウンドも秘密裏に調査されているか
もしれない、と話していた。このあたりは日本では警察や公安
や自衛隊に就職する場合と似ている。

この組織、はいわゆるモサドやCIAのような諜報組織と違って、
ラジオ、インターネット、電話などのありとあらゆる通信の傍受、
要するに合法的な盗聴を専門にしており、日本人の彼やギリシャ人の
クラスメイトからことあるごとに、「将来の仕事は盗聴
だね」などと言って、よくからかっている。

もっとブラックなものだと、「今度、『やあ、この前教えても
らったやり方だと爆弾うまく作れなかったんだけど、どうして
かな?』と書いたメールを送るよ」、などと言ったこともあるそうだ。

おぉ ブルブル


大卒1年目の年収は日本円で約420万円であり、次の年には
これが約480万円になるらしい。 妙にリアルな数字だ。
この賃金は例えると日系の大手メーカーくらいのイメージだろう。


刺激的な仕事だが人には仕事の内容を絶対話せないというこの職。

地政学リスクの高まりが緊迫する昨今、今日もどこかで
大量の情報のやりとりが盗聴されているのだろうか。。

よもやここもチェックされないことを切に望む。
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by tatsuostyle | 2006-07-29 23:38 | ビジネス

海外で就職活動2

会社のある同期が退社して、今年から中国へ留学に行っていたが、
この度現地で就職活動をして働くことになった。


彼は外資系電子部品会社に勤めており
華北地域の日系顧客向けのコネクターの営業マネージャーをやって
いるとのことだ。

上司アメリカ人で、中国人の部下3人と、約30社くらいの華北地域の
日本企業担当という環境である。
彼曰く、一週間経って感じたのは、会社変われば、「全然違う」ということ。


働きが「楽」なのだ。


むろん、暇でラクチン、という意味ではない。
日本企業にありがちな、上司からの犯人の追求を思わせる激しい売上糾弾、
吐き気すら感じるプレッシャーみたいなものがない、というのだ。
私も以前、国内営業時には上司に鬱寸前までに追い込まれたので
彼の以前の職場の過酷さは大いに想像がつく。


ただ、本人はこれでは成長のためにはあまりいいことではないことも
感じている。(マゾではない)

しかしながら彼が改めて痛感したのは日本企業の凄さ。

「あんなに従業員をこき使いまくるんだもの。そりゃ発展するわけだ」
と日々感じているそうだ。



今後、激化し続ける企業間競争で、
合理性・論理性を追求する欧米企業に対して、前近代的な
徹底的な組織への献身、そして自己犠牲すらも求める日系企業は
伍して勝負し続けられるのか。


日本文化と異国文化とで見え隠れする日本の職場の異質性。
今後、日系企業はどのように変革するのだろうか。
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by tatsuostyle | 2006-07-25 22:26 | ビジネス

海外で就職活動

友人が留学先のイギリスで就職活動を行っている。


彼はロンドンで日系企業の合同説明会に参加したのだが
そこでのエピソードを本人の了承が得られたので紹介したい。


彼は技術職を中心に3社面接を受け、
2社は留学生の採用に積極的なIT業界の会社で彼のやりたいことにも
一致しており、対応もよく非常によい印象だったとのこと。


しかし


残りの一社が日本の某大手電機メーカーであったが、
ここは前の2社と比べて印象が悪く(面接官が名詞を渡さない、名前を名乗
らない)、さらに面接も圧迫的なもので、かつ経歴ひとつひとつを
細かくチェックしてきたそうだ。

彼はなかなか波乱万丈な社会人歴を過ごしていたので、
経歴に関しては上手に、そして合理的な説明をして守りきったつもり
だったが・・・


面接官は
「うちはいわゆる日本的な企業の最たるところですよ。
あなたはなにがあろうと自分のやりかたを突き通すような人に
見えますね。あなたの経歴がそのことを語っていますよ。」と
言ってきたそうだ。



その際、友人は
「これが日本の大手企業の価値観というものか!」と、
自分が今まで触れたことのないような文化に触れ、いたく感心?したそうだ。


加えて、彼が会社を辞めた理由を語ったときに
「その会社迷惑したでしょ」と面接官はぶしつけに言った。


彼は絶句し、あきれかえって思わず、
「私の人生ですから」と言い返したそうだが
これが日本の大手企業の考え方なのだな、と改めて納得したとのことだ。


その面接官の人は一つ一つネチネチと彼の経歴をチェックして
嫌な印象があったが、荒っぽい言葉は一切使ってはおらず、
価値観の違いはあれど、突っ込みの一つ一つは理にかなったもの
だったとのこと。

彼らの価値観からすると、いったん雇ってしまったら基本的に
首を切らないという前提で人を雇うため、それだけ人材に対す
る投資に慎重にならざるを得ないだろう。


この会社の面接官との面接のおかげで皮肉にも彼は就職や仕事に対す
る価値観というものが以前よりもより鮮明になり、同時に
この面接官とは就職や仕事に関する考え方において根本的に
相容れないものがあることも確信した。


彼は、
久しぶりに話した日本人から、あたかも異国人と
接するかのような異文化体験だった、と言う。



私達は、誰しも
自分のやりたいことを実現できる仕事・職を求めている。

しかし、当人の価値観がそれを実現する場とフィットするものでなければ、
それは互いに不幸でしかない。

いかに自身のスキルが磨け、成長ができるか。

彼の朗報を期待したい。
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by tatsuostyle | 2006-07-24 23:28 | ビジネス

香港突き上げ会議

先日、香港出張の際、
機会があって、代理店の幹部会議に同席した。


担当者ベースでの商談は多々行っているが
このようなトップ会議は初めての参加である。


その会議室は
絨毯で敷き詰められた重厚感漂う大きな部屋であり、
ロの字に形成されたテーブルには、既に30名近い
幹部社員が勢ぞろいしていた。

高感度の卓上据置マイク(国連で見るような)がそれぞれの席にあてがわれ
大声を出さずとも部屋の隅々まで、声が響き渡る。

工場の質素な会議室とは異なる、独特の空間がここにはあった。



周囲を見渡すと、知った顔もいるが
半数以上が初対面の人ばかりだ。そして皆若い。

香港において、いわゆるバリバリのマネージャーは30代前半~であり、
男女問わず、年功ではなく有能な人がなっている。

日本で、30名近い人間が参加する社内会議だと、どうしても
宮中御前会議のような、一部の声がデカイだけの権威型オヤジが
支配する場となる。

そして・・・多くの部下が、"手持ち資料"という名の、
一瞥されるだけで、決して会議では使用されない資料の作成に徹夜で追われる。

そしてその会議は得てして
重苦しい雰囲気の中、あたかも儀式のように粛々と議事が進行されていく。
そこには意見交換をする、物を申す、という
ことは式次第を妨害する不届き者、逆賊に他ならない。



今回参加した会議は、
普段は広東語で会議をするということだが、今回は私の上司も参加
することもあって共通言語を英語に切り替えて頂いた。

当会議は
社長が議事進行を進め、各若手担当者が販売進捗、市場の動向、
チャネル開拓、宣伝活動をリポートする。
当然だが香港人は英語が流暢だ。そしてメッセージが明快である。


そして、
問題のある商品については、我々日本人に次々と矛先が向かってくる。

What is your counter measure?
Please explain your honest comment to everyone.
How is the product development progress?
etc...


田原総一郎ばりの追及が、ズバズバと名指しで飛んでくる。
このアウェーならではの、針のむしろのような、緊張感・・


その後も矢次早に回答を求められ、
そして・・・
1時間半にわたる手に汗握る会議は終わった。
背中が文字通り、ぐっしょりである。
しかし、まるでスポーツを一試合終えたような 心地よい疲労感であった。



ただ、「やっています」だけでは物足りない。
「真摯に受けてとめて動いています」では納得できない。

パブリックの場での発言、デリバリーをする力。

必要なのは、言葉の重みを知ること。相手の心へ確かに伝えること。


他流試合は、自分を成長させてくれる。
ネクストラウンドは、再びやってくる。
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by tatsuostyle | 2006-07-04 00:06 | ビジネス