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中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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出来の悪い部下

機会があり、会社をご卒業されたOBの集いに参加した。

会合には、私が新入社員として配属された当時の
鬼部門長も参加していた。


過去のブログにも書いたことがあるが
私は国内営業時代に、精神が破綻寸前になるまで追い詰められたことが
ある。



入社1年目の終り頃、当時の部門長の鶴の一声で
私は営業から企画部門へ異動となった。そして毎日のように
仕事の出来や中身を叱責され、土日もない日々が延々と続き
心身とも憔悴しきっていつ会社を辞めてもおかしくなかった。


3年目が終った頃、私に国際部門への異動話が人事から
打診された際も、彼が許可せず最終的に断ったことを後で知り、
その仕打ちに大いに己の不遇を嘆いたものである。


いろいろな意味で彼は・・・
私のビジネス人生にとてつもない影響を及ぼした人だ。



ずっと聞きたかったこと。

なぜ、あの時私を企画部門へ異動させたのか。



お前はあの時、現場が直面している課題と、それを滞らせている
企画部門の問題を純粋な気持ちで私にメールでぶつけてきた。

だからお前にやらそうと思った。

だが、悪いがハナからお前には期待していなかった。
新入社員ごときがいきなり企画部門でどうこうできるわけないからな。

だが、お前には両方の立場を経験してもらってほしいと思った。
現場と机上では、どれだけ思い通りにならないか、
よく知ってほしいからだ。


彼はやおら鞄から1枚の紙を私に渡した。

今から5年前の、
2003年9月2日のPCメールをプリントアウトしたものだった。


それは・・・
私が当時彼に対して送ったメールである。

彼は退職してからもこの日まで、そのメールをアウトプットして
保存していたのだ。


このメールには当時の、お前がいた現場の苦しみが素直に書いてある。
その純粋な気持ちを忘れるんじゃない。




言葉が出ない私に
彼は再び鞄からあるものを取り出した。

それは・・


続く
by tatsuostyle | 2008-01-09 23:53 | ビジネス