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中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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環境とレモン

香港出張から戻る。

商談をする度に、沢山の課題が判明し、解決半ばで日本に帰ってくる。

現在担当している商品は、どれも早急な対策や巨額の販促費用が
求められている。
また、本来商談を通じて決定した事項が、流通ディーラー、店頭に
落とし込まれているかきっちりと巡回して見届けたいところだが、
限りある時間がなかなかそれを許さない。

自分を現地に半年でも張り付かせてくれたら、もっと成果を出せるのに・・・と
痛感するが現在の"出張ベース"という仕事形態のせいにしてはいけないだろう。


うまくいかない理由を"環境"のせいにすると、成長は止まる。

私自身が、創意工夫をして仕事のやり方を変えねばならないのだから。


そう言いながらも、私はかつて国内営業時代、パワハラ上司、先輩に
日々痛めつけられ、不遇な環境を呪った時期があった。


そんな時、他部門の同期らと飲み会でのこと。
海外関連の部門にいる連中から

"環境じゃないって。人はどこでも成長できるもんだよ"
と言われ、

"環境に決まってんだろうがっ! ぬるい仕事をしているお前に何がわかる!!"
と吼えたことがある。

あの頃は、環境を変えることでしか人生は変えることができないと思っていた。



現場でもっと深堀り活動をしたい、という思いを今の形態で
できないのであれば現地に自分の想いを実行してくれる分身を
増やすしかない。


その商品をやるに足るうま味を伝え、その気になってもらうこと。
そのために必要な原資やツールを事業部と交渉してもぎ取り、
支援をすること。
成果が出ないときは、他国の成功事例をシェアし、継続することを
やめないようにモチベートすること。

彼ら香港人と腹を割って話しができるよう、私自身広東語の勉強をして
4年が経ち、今ではちょっとした漫談やスピーチが披露できるレベルになった。
i-tuneから広東語コンテンツをダウンロードし、i-podで聞く。
ITの進化は勉強の環境すらも変えてくれた。



デール・カーネギーの名著"道は開ける"に

"レモンを手に入れたらレモネードを作れ"という言葉がある。

この場合、レモンは"不快なもの"という意味であり、

このメッセージの肝はマイナスをプラスに変える能力を持て、だ。



今、自らを取り囲む環境を打破するために

私はレモネードをしこたま作りこんでいくとしよう。
by tatsuostyle | 2007-09-23 22:33 | ビジネス