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中華ビジネスをより面白く、ニッポンをより熱く。家電メーカー営業マンが取り組む香港ビジネス奮闘記です。


by tatsuostyle
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仕事でのすれ違い

海外展開をしている企業は、一般的に各国や地域ごとに現地法人や
販売会社を設けるが、私が担当する香港市場は、
自社とは資本関係のない、いわゆる代理店を通じた商売形態である。


仕事においてジレンマはいくつかある。


特にここ数年は、設定した共通目標をどのように
達成するか、という点に尽きる。


基本的に私は香港に駐在しているわけではないので、
出張ベースで現地に赴き、商談を通じて相手と一つ一つ問題解決を
相手と落とし込んでいくことである。


ところが、香港では転職が激しいため
何度も担当者が替わり、一から振り出しに戻ってやり直し、という
ことが多々発生する。


また、先方の会社の人事評価制度についても
インセンティブがそれほど高くないこともあり、際立った成果を出しても、
そこそこ程度の者との格差があまりないために、
私達が目指すゴールを達成するプロセスは大変厳しいものとなる。


いつの時代でも、ビジネスは結局人で動いている。

えてして日本側の目標が高いために、大抵は

「そんなのは、無理です。」 だとか

「そこまで期待しないでください。ここは日本ではありません」

という態度を取られることがある。


給料という外的インセンティブが十分に働かない以上、
こちら側からすることは一つしかない。


それは、相手に重要感を持たすことが出来るかどうか、である。


自分が担当している仕事内容について、
相手から高く評価される。

大きな期待をかけられている。

託されている。


それを相手に感じてもらった上で、動いてもらうということ。

相手を鼓舞し、モチベート、協業した上で
望む姿の実現に向けて動いてもらうということ。


地理的な距離と価値観の違いがある以上、
営業よりも、カウンセラーのような接し方が実は重要であることを
最近感じることが多い。

異動の時期となり、
またも組織変更等で先方の担当が変わるだろう。

どのような環境になろうとも、パートナーとともにゴールを目指していきたい。


結局、一人で実現出来ることは知れているのだから。
by tatsuostyle | 2007-03-09 00:09 | ビジネス